15 2008 ひねりもち みなさん、これなんだと思いますか??大きさはだいたい、直径が11~12cm位でしょうか。白く平べったいものなんですが・・・・実はこれ、お酒を仕込む時に蒸し上げるお米で作ったお餅なんです。蔵ではこれを『ひねりもち』と言います。ひねりもちと言うくらいですから、臼と杵でつくのではありませんひねる=練り上げて作ります。本来、蒸したばかりの熱~い蒸し米を甑から少し取り出して作るんです。熱々の蒸米を板の上にのせ、手の平の手首に近いところでグッ!グッ!っと板に練りこむようにして作っていくんです。これが結構力のいる作業なのですが、とにかく蒸米が熱いようです。え?まるで他人事の様にはなすなって?ええ!実は醸し屋はこんなにおっきいの作ったことがありません(^-^;別にこのひねりもちを作る為に取り出すわけではないんです\(;゚∇゚)/確かに普段お酒のブログなのに食べ物の話が多いですが、本当に食べる為ではないんです。では、何の為にそんな熱い思いまでして餅を作るとおもいます??実はこの餅は、本来の目的の副産物と言っても過言ではないと思います。実は蒸米をつぶしてみることにより蒸しの状態や吸水の具合を見るのです。「今日は硬いなぁ~」とかって話になるわけです。僕は大抵、コシキ(お米を蒸すセイロ)から米を掘り出す作業を行っているので社長が作っているのを横目で見ながら作業しています。少し時間があるときなんかは、コッソリ隠れて500円玉くらいのひねりもちを造り今日の蒸米の状況は・・・・っとみるのですが、まだあまり違いが判りません。時間が経つと硬くなっちゃうし(゚ー゚;でも、マネをするようにしているんです。『門前の坊主、習わぬ経を覚える』社長の口癖です。きっといつかわかるようになれると信じて今はただ、模索し続けるのもですね。さて、気になるそのお味・・・っといいたいところですが、味より特徴的なのが歯ごたえ(?)です。ついた餅は柔らかく伸びますが、ひねりもちは水を加えるわけでもないですし元々もち米ではない為、かなり片目です。例えるなら・・・出来立てのお団子を1~2日後に食べたモソモソっという感じに近いかも?そう、『美味い!!』っといえるような代物ではないように思えます。僕はどちらかというと焼いて醤油をつけるほうが好きなので休み時間に焼こうと思ったら・・・・会長が「今日ついたやつか? じゃー焼くなら明日だ。」っと言うのです。なんで???っと思っているとつきたてのお餅をその日のうちに焼いて食べるのは縁起が悪いんだそうです。年寄りの言うことは聞くもんだ!っということで、ひねりもちはお預けとなりましたぁ~≪≪今日の1日1清≫≫昨日からはじめた、1日1箇所キレイにして良い酒を造ろうというもの今日は麹室(麹をつくる部屋)をいつもよりも丁寧に掃除しました。麹菌を扱うのですぐに麹の種(麹の胞子)で汚れます。箒でも掃けないくらい小さなものなので、今日は床を全部拭き掃除しました良い酒造ろう!ちびっとずつ勉強している蔵人醸し屋をよろしく~只今ranking・・・50位!!だったけど・・・落ちるのは時間の問題!?応援クリックおねがいします! ▲PageTop
Comment 通販のお米にはまってます♪ says... "" はじめまして♪ ひねりもち、初めて見ました!おもちっぽくない食感のおもち・・・珍しいですね!! 酒恋倭人 says... "" 毎度! 私も昨日、蒸し器からでたお米を竹竿でほぐしながら五百万石をひねってたべました。そのお蔵は塩を用意してくれてるので、塩を降って食べましたが、あんまりおいしくないですね・・。 たまころり。 says... "お疲れ様っす!" 一日一掃…。 是非見習いたいっす マネっこさしてもらいます! 時にひねりもち!! 今日一つ僕の謎が解けました!先輩が甑を掘ってる時に、蒸しをそのまま食べて固さ等を見るようにと指摘されていたのですが、杜氏さんだけいつも手の平でひねりもちをコッソリ作っていたのです! そういう見方もあるのですね!一つ勉強になりました! しかし、甑を堀ながらひねりもちを作る…至難の技っす…。 醸し屋 カズマ says... "" ≫通販のお米にはまってます様 はい、なかなか食べることの出来ないお餅ですよ! 味には期待しないで下さい・・・・ 醸し屋 カズマ says... "" ≫酒恋倭人様 塩を用意してくれているとは、何というサービス精神! 次はごま塩にチャレンジしてみては?? 味は期待するほどの物ではありませんw 醸し屋 カズマ says... "" ≫たまころり様 コシキの影に隠れちゃえ!! そしてコッソリひねって・・・・見つかりそうになったら口に入れて証拠隠滅です・・・・