fc2ブログ

北海道 釧路の地酒 『福司』 若僧蔵人の醸し屋日記

北海道(特に道東)の美味しいや楽しいを日本酒を通じて紹介します。

同じでも違う

47CAE476-5943-4C56-A9E2-03D2F74CE82D.jpg

本日金曜日なのでカレーの日でした。
チキンカレーに目玉焼きとサラダ。
腹ペコメンバーはカレーのお代りも可です!!

写真は「張り込み」の作業中
洗米した白米を甑に入れ、均等に蒸上がる様に
ならす作業中です。



さて、本日は急な気温の上昇に戸惑いながらも山田錦の山廃留仕込みを終えました。
気温も高めなので少し低めに仕込みました。
同じ仕込み温度でも真冬の7℃と今時期の7℃では少々異なります。

専門用語では「かけ上げ」「かけ下げ」という言い方をしますが
仕込み前、米こうじと水をいれた水麹(みずこうじ)という物を用意し
そこに蒸米を入れて目標の仕込み温度にします。

水麹の品温を低くして、それよりも暖かい蒸米で仕込んで7℃にした時は
「かけ上げ」仕込みといい、逆に
水麹の温度よりも冷たい温度で蒸米で仕込んだ時は「かけ下げ」仕込みと言います。

おなじ7℃に仕込んでも「かけ上げ」と「かけ下げ」では蒸米の温度が異なるため
醪になって初発の溶け方が異なります。
またこのかけ上げ、かけ下げ両方でいわれますが
温度が離れていればいるほど溶けやすいと言われています。
凄く冷やした水麹に熱々の蒸米を入れるほうが
溶けやすいという事です。

「数字で見る」ことを重視してしまうと見えない部分ですが
こういう細かなことの積み重ねが酒質に影響してきます。

原料米も同じ品種であっても入荷日の違いで質が変わることも。
手触りや吸水の仕方が変わるのです。
でも品種も産地も同一・・・・
同じものだと思って同じように作っても
同じお酒にはならない難しさ。


とはいえ、醸し屋たちのような専門家や
それに近しい仕事の方々ならわかる程度なのかもしれません。
実際、出荷前に毎回利き酒して造りを振り返ったり
次の仕込みに反映したりするのですが
その時気になった点も、飲みに行ったときにはほとんど気にならないことが多いですがね・・・・
でもそのくらいの管理をしておいて損はない。
良いものを届ける努力をして損はない。
そう思ってお酒を出荷しています。


年をとったのかもしれませんが
徐々に燗酒の楽しみ方の幅
求めるものが具体的になってきました。
うちのお酒の良さも、少しずつ分かってきた気がします。


」」」」」」」」」」」」」 SNS情報 」」」」」」」」」」」」」」

● 福司酒造 製造部(公式)Twitter:  @fukutsukasa_
● 醸し屋のInstagram : @fukutsukasa.kazuma

醸し屋もTwitterやっているので探してみてください。

福司のYouTubeまだ見てない方は、
↓こちらの画像にリンクを貼ったのでクリックしてください!
サムネル
「くらびとチャンネル」

【蔵人募集のお知らせ】

福司では日本酒の製造を共にしてくれる方を随時募集しております。
Iターン希望者・Uターン希望者の方はもちろん、
新卒者も歓迎!弊社では様々なことにチャレンジする機会を設けるようにしています。
酒造りだけではなく様々な経験をしたい方!
空港やJR、高速道路など田舎過ぎない田舎で
仕事とライフワークのある生活をしませんか?
まずはお問い合わせください!

もし、福司で働いたらどんなライフワークが待っているのか・・・・
そのヒントはこちらをご覧ください!
蔵人が釧路の暮らし方をイメージして作ったPR動画です!
https://www.youtube.com/watch?v=ctckc8eBNGE

■資   格   短大・高専卒業以上を希望ですが高卒でもOKです
■仕事内容   清酒製造・その他
■営業希望の方も募集中!
* 書類選考あり
* 委細面談の上

085-0831
北海道釧路市住吉2-13-23
福司酒造株式会社

Post comment

管理者にだけ表示を許可する

Trackback

trackbackURL:http://fukutsukasa.blog64.fc2.com/tb.php/4313-447e3438