19 2012 ベロメーター 今年最後の米の入荷も無事に終えました。年内再入荷したお米は・山田錦・彗星・五百万石・吟風の4品です。福司では主にこの4種を使い分けてお酒を仕込んでいきます。お酒造りには、もちろん配合や製法などでも味は変わるのですがお米自体の種類によっても味が異なってきます。お米それぞれの特徴やクセもありますしもともとの成分的な違いも酒質に大きく影響してきます。例えば、北海道の酒造好適米ですと吟風は粒がやや大きめそれで心白(しんぱく)がみられます。心白というのは酒造好適米の特徴とも言えるものでお米の中心に白い模様が見えるんですがそこがデンプン質の塊だといわれており山田錦や五百万石といった、全国的にも有名な酒造好適米にも見られる特徴です。一方、彗星はタンパク含有量が少ないのが特徴となってます。タンパクが少ないとどうなるのか?たんぱく質が分解されて旨味成分のアミノ酸へと変化するのですがそれが少ないということはスッキリとした味わいに仕上がるということです。重い酒になりづらいってことですね。なのでどちらかというと彗星は吟醸酒などのきれいな酒質向きといえるでしょう。例えば、味わいのある酒をつくるには同じ造り方をするのであれば彗星よりも吟風のほうが目的の酒質に向かいやすいということですね。何気にこの使用されている原料米にも造り手の想いが隠れてたりします。まぁ、僕たちはそれを見て『このお米でこの酒質はすごいな』とか『きっと飲み応えのある重めのお酒を狙っているのかな?』とか感じ取ったりするのも面白い飲み方です。といっても、僕もまだまだお米については全然勉強不足でもっと色々なところを見れる人間になりたいと思います。そういう資料を探して勉強していかないと。分析されたデータももちろんそのお米で作られたお酒を飲んでベロメーターで分析して覚えていきます。このベロメーターというのは、てっきり内々の言葉かと思ったのですがどうやら普通に使われている言葉だと聴きビックリしました(笑)ベロメーターのベロは舌という意味です。味覚を舌で味わい、味の分析をするというもの味の感じ方は人それぞれなのでこれのブレをなくし共通認識まで持っていくのはとっても難しい。味とは人が感じるものであるから、センサーや計測機器で表現するのがとても難しいなので今はまだベロメーターを頼るしかないですね。味覚センサーの開発はすすんでいると思うんですが・・・・それを待つよりも、自分を鍛えた方がためになりますしね(^-^)▲ 蔵オススメの普段味わえない、特別をギフトで贈ろう。▲ この時期だけの熟成した粕の味わい。色々な料理にどうぞ。▲ 釧路の新しい情報探してみませんか?釧路のブログが沢山!!最後まで読んでいただきありがとうございます。目指せ50位!!あなたはベロメーターに自信ありますか?ベロメーターってはじめて聞いたよ(笑)っというかたも、なんか変な名前って思った方も応援クリック、ポチッとお願いします(^-^)!上のKUSHIRO BLOG100も見に行ってもらえると嬉しいです。現在の醸し屋のRankingは・・・94位 ▲PageTop