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北海道 釧路の地酒 『福司』 若僧蔵人の醸し屋日記

北海道(特に道東)の美味しいや楽しいを日本酒を通じて紹介します。

吟醸用のお米の手洗い&“ありがとう”の逆の言葉



2012-01-25 09.43.10
吟醸酒の仕込みも本格的になってきました。


普段の吟醸以外のお酒は
洗米機を使用し、洗米を行いますが
吟醸酒は精米歩合も高くお米が割れやすいので
すべて手洗いで洗っていきます。



今日は1日で300kg近いお米を洗米しました。
体が芯から冷えている感じがします。
なので今は温かい飲み物を飲んで体を温めています(^-^)



昔は洗米というくらいですから、
“お米を洗うんだ”という意識が強く
肩に力が入り、変に一生懸命やっていたのを思い出します。


精米歩合の高い(沢山削って芯だけになった米)はもろく崩れやすいので
あまり力を入れてしまうと割れてしまいます。
なので優しく、米を水で踊らせて米ぬかを落とすような
そして均一に吸水していくようなイメージで洗米をしていきます。



よくいうのが、『女性を扱うように優しく扱いなさい』という事
俺は得意だ!という方も、苦手だなっていう方もいるでしょうが、
米をただの“物”としてじゃなく、愛情を持って優しく洗米してあげたいですね。


洗米時の吸水の目安となるのが“吸水歩合”
要するに、お米がどのくらい水分を吸ったかというもの。


大体が30%前後の吸水だと思います。
大体というのは、甑のくせや仕込みの状態、
米の性質によっても変わってくるので、いつも同じだけでいいというわけでもありません。
ほんの1%でも重要なことなのです。


吟醸レベルになるとその重さは小数第二位までキッチリとあわせていきます。
こうなると秒単位で変化していくほどのわずかな差です。
しかも、米の品種はもちろんですが
その日の外気温、これによる井戸水などの水温
また、米の品温によっても水を吸う速度が変わってきます。



最近、福司が美味しくなったといってくださる方や
応援してくださる方が増えてきました。ありがたいことです。
僕自身、蔵に始めて入った時と今では
仕込み方や作業の内容が異なることを感じますし
何より意識が高くなったように思います。


当たり前を当たり前と思ってはいけない。
常にそれでいいのか、かえれることはないか。
良いと思うことを取り入れ、それが良かったら続ける
駄目だったら元に戻す。
それを繰り返して少しずつ酒質と意識が変わってきているように思います。



“進化”の逆は“退化”ではない。
退化も進化の結果なんですよね。
人に尻尾がなくなったのは進化でしょうか?
退化でしょうか?


変化しないで停滞することこそが
進化のと真逆の関係だと思います。


当たり前を当たり前と思ってはいけない。
今期の製造課長が口にした、心に残る一言です。




あ!あと、ありがとうの逆の言葉も同じです。
ありがとうの逆の言葉は『あたりまえ』


当たり前だと思っていることありませんか?
それを1つ1つ『ありがとう』に変えれば
結構違いますよ(o^-^o)






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