11 2011 この麹に理科が詰まってるんです!! 仕込が始まり1週間が過ぎました。仕込み始めの日から日に日に寒くなっていきますね。最近では足のつま先が冷たくなってきて季節が変わるのは早いなぁっとつくづく感じさせられました。先日夜の麹のお世話の担当だったので麹の手入れしました。普通昔ながらの型式ですと杜氏がいて麹屋さん、酛屋さん、せんどうさん、釜屋さんと役割分担があるのですが3人での仕込みの為、1人色々掛け持ちですw麹といっても一般の方が目にする機会はそう無いかと思います。「麹?スーパーで売ってるやつでしょ?」っという方もいるでしょうがスーパーの麹って固まりになってませんか?清酒の麹は、米1粒1粒を丁寧に解しパラパラにします。こうすることで、塊ですと米と米のくっつく部分に麹菌が繁殖しませんがバラバラでしたら満遍なく麹菌が繁殖し、麹菌の作り出す酵素もより多くなるということです。どうですか?これがお酒の麹です(◎´∀`)ノちなみに活性酒用の麹ですよ♪これがあのお酒のもとになっていきます。麹は高温時で45℃近くまで上がります。人間の体温より高いので、手を入れると熱く感じるくらいです。この時に香りを嗅ぐと栗の蒸かしたような甘い香りがします。僕は桃の皮の香りがするように感じるのですが・・・・とりあえず栗のような香りということで、“栗香(くりか)”とよんでます。そして放って置くと50℃以上にまで品温をあげてしまうそうです。これを麹が焦げるというそうで、本当に焦げたような香りがするんですって!!!焦がしたこと無いからわからないのですが・・・・この麹を数百キロほぼ手作業で作っています。この麹が手がかかるんですよ~麹の為、朝早くに出て、夜も遅くに作業します。でも、いい麹が出来ないといい酒も出来ないんです!!!寒い冬にはこの暖かさが嬉しかったりするんですよね。麹室、暖かいから好き♪麹室だけは皆さんをお入れしていないので・・・・ゴメンナサイwこの麹を手に乗せてみているとこの1粒に“理科”が詰まっているんだなぁ・・・って思うんです(^-^)この小さな米粒に、更に小さな麹菌が繁殖させるため“生物”を理解し、その生物に酵素を作らせる為に“生化学”を学びます。そして、原料から物質ができるまでの“化学”を理解しないといけないんですよね。今、日本酒が日本酒史上最も美味しい日本酒の時代になったといわれていますがそれはきっと日本酒の作り手が化学的に酒を造るようになったからなんじゃないでしょうか?“酒造りは化学だよ”って製造課長も言ってましたがそのとおりだと思います。そこまで考えれる作り手が味を最高の酒へ行き着けるんでしょうね。特に日本酒は複雑だから難しい。けど、だから面白いんですよね(^-^)いい野菜を作るのだって、土壌成分を化学的に考えていかなきゃいけないでしょうしそこまで見れる、見ること、それが大事なんだろうなぁ。そういう視野をもっとつけていかなくては!!!!▲ 福司 天然二年熟成本醸造酒 『拾八 juuhachi』 720ml ▲ 釧路の新しい情報探してみませんか?釧路のブログが沢山!!最後まで読んでいただきありがとうございます。100位以内に入りました!!目指せ50位以内!!酒造りって意外と奥深いんだね!そんな難しいんだ!?って思った方も理科ってきくとゾワッとする、苦手な方も理科って身近な出来ことだから好きだよ!って方も釧路の地酒の応援の為ポチッとお願いします!!(>ω<)ゞRankingアップして北海道のお酒をもっと知ってもらいたいっす!上のKUSHIRO BLOG100も見に行ってもらえると嬉しいです。現在の醸し屋のRankingは・・・84位 ▲PageTop
Comment ころり。 says... "" こんばんは。 お疲れ様です! 三名で造りされてるのですね! 麹ってスゴク大事ですよね。難しいし 偶然性もあり、なかなか掴めない感じ… だから、麹造りは面白い☆ 私は理科も科学も苦手だったので、今に なって苦労しております…@ もっと勉強しとけばと…。 醸し屋 カズマ says... "" ≫ころり。様 お久しぶりです&お疲れ様です!!! 年前は3人です! さすがに半仕舞いはできませんw 僕も麹造りが好きなんです。 目に見えないけど目に見えるところが 面白いんですよね。 酒造りには理科と数学が必要になってきますから 大事ですよね・・・。 僕は英語が苦手なのでもう少しまじめにやればよかったかなって思います。何ででしょう?大人になると勉強って楽しかったりしますよね。もっと早くに面白さに気がつけばよかった・・・って思いますw