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北海道 釧路の地酒 『福司』 若僧蔵人の醸し屋日記

北海道(特に道東)の美味しいや楽しいを日本酒を通じて紹介します。

引きこもりな携帯&さよなら麹!

早いもので2月も終わり・・・
日に日に仕込みの量が減っていき、使わなくなったものを洗ったりしています。
少しづつ通常業務に戻りつつあるかな。

【醸し屋日記】
(私的な事ですが)
お~っとていへんだ~!!バタバタ
ついに『引きこもり』になってしまった~
この前はものすごいオープン過ぎて困ったのに・・・
僕にっとっては大切な存在なのに

と、まー 騒いでみたものの、またまた壊れましたMY携帯
醸し屋、ブログのためにDOCOMOの700シリーズから画像のいい900シリーズに機種変したんです。(半年くらい前)カメラの機能がいいので
Dのシャカ!ってスライドするやつにしたんですが・・・
前回はスライドのストッパーが壊れたのか、開きっぱなし・・・
閉まらなくなって交換してもらいました。

今回、蔵の掃除用のモップを買いに出てるときに時間が気になりみてみると、なぜか電源か切れてました。
電源を入れてもつかないんです。
『充電切れたのかな~??』っとおもっていたのですが、
充電器に差し込んで電源を入れても起動しない!!!うそ~
よーくみると、画面はかすかに明るくなっています。
『???』
どういう症状かいまいちわからないのですが・・・・
壊れた事は事実の様子。
明かりはつくのに、画面がでない。引きこもり状態ですよ
また交換かな・・・むしろ交換する同じ機種の在庫あるのか!?

っということで、今日は早く帰ってDOCOMOショップにいこう!!


【今日の仕込蔵】
今日は今シーズン、最後の出麹でした!
この白い粒ともしばらくお別れです!!
麹室(こうじむろ)の中はスッカラカン。近いうちに時間を見つけて掃除していきます。

槽場では、吟醸の粕はがし。吟醸の粕は板粕としては使いません。
板の粕の使い道があまり無いので、諸白粕にしてしまいます。
吟醸の甘酒・・・美味しいのかな??香りが強くて、あきそうだ(^-^;)
僕はその頃、せっせこモロミのお世話をしてました。

仕込みも少なくなってきたので時間も出来てきました。
営業Aさんに頼まれていたプライスカードつくりを。
まだ商品名しか書いてないです・・・・価格を入れて&ちょっとコメントとか、一口メモ的なものを書かねば。

そろそろ3月4日蔵開放日限定商品の『たれ口(本醸造 無濾過生原酒)』の瓶詰めだなぁ~
噂では、今年は瓶が変わるらしいよ~
容量はそのままだそうな。

中味をこっそり、本当にこっそりと教えちゃいます(>u<)
ヒントくらいでしかいえませんが、2本以上買っとくことをオススメします!
だって~だってだって♪
今年のたれ口は・・・吟醸の・・・兄弟・・・なんだもん~

出品用、吟醸酒斗瓶取り

本日は開放タンクの留仕込み(とめしこみ)でした。
放冷機(ほうれいき)という蒸米を冷ます機械を通って、エアーシューターでブイ-ンとタンクまで運ばれます。
風圧でお米を運ぶんですが、結構な勢いでお米がタンクの中に飛び込んできます!
最後の方になるとモロミがはねて・・・・顔や服がベタベタ
なので作業中はカッパのようなものを着込むんです。
仕込み中は真剣な顔つきです!終わって顔つきが緩むと・・・なんか突っ張る
麹のおかげで糖化され、甘味のあるモロミが、ミスト状となって顔に・・・べたつく

麹の引き込みは昨日で終了。
今日は盛(もり)という作業をしました。

そうそう、今日1番の新鮮ニュースは吟醸酒の2本目の搾り!!!
もちろん斗ビンにもとりました!!
出品酒出して、余ったら売店で『斗ビンとり吟醸酒!!』って売りたいなぁ~
多分限定数かなり少ないですが(^-^;)どうですかね??
反応がよければ考えてみようかなぁ~・・・
出品酒と市販酒は同じようでやっぱり違いますよ!なんか上品な感じがしますね。雑味が無く、キレがいい!

で、本日の吟醸酒は↓↓
20070227115259ginnjousyu.jpg

少し色がありましたが、香りは『吟醸香!!!!』と言う感じ。他の酒とは全く違うなぁ~。よく言う『フルーティーな香り』でございます
僕的に表現すると、パイナップルの香り!甘酸っぱい感じの香りでした。
味はしぼりたてなので、飲み口にピリッとします。炭酸ガスが落ち着けば抜けるでしょう。
毎年の課題である酸味、いつもよりもあるように思いました。
甘味もしっかりしていて、個人的には去年よりもかなりイイ!何せ雑味が感じられ無かったです!!
こっそりビンに入れてもって帰りたいくらいだ
さーてさてさて。ここからも問題ですよ~
貯蔵の仕方で味が変わってしまいますから。
まだまだ気が抜けません!!

この間、秋田の大吟醸を飲みました。買ったきっかけは福司の吟醸酒と精米歩合と同じだったんですが、大吟醸表示で、しかも安かったんです!!
千円ちょっとくらいかなぁ~安いですよね??
大吟醸でこの値段は安いし、他の蔵が同じ精米歩合でどんな吟醸を作るのか興味があったんです。
すっごい楽しみにして飲んだんですが、ちょっとがっかりしました
吟醸香はします、でも雑味がヒドイ・・・これで大吟醸かぁ。
それならこの価格だよねぁ~納得。
僕としては『大吟醸』といえば、日本酒の最高級品!!なイメージ。
価格ウンヌンよりも、一番美味しい日本酒だ!!というイメージがあったんですが・・・
同じ考えの消費者がこういうお酒を飲んだら、日本酒離れをしてしまうような気がしました。
酒屋さんは「低価格で手の出しやすい吟醸酒を」といいますが、
手が出しやすくて、これでいいのか!?と思うのは僕だけでしょうかね??
大吟醸の規定をクリアしている酒で、搾りの終わり際の渋味が出ている酒を『大吟醸』と表示して、安く売っている感じがしました。


まぁ~、この価格でそこまで求めちゃいけないのかもしれませんがね(^-^;)

テボッコ

【醸し屋日記】
本日スゴイ寝癖で出勤・・・帽子をかぶっているので目立たないのですが、脱ぐとリーゼントのようになってました・・・

最近、ブログで『もう少しで仕込が終わる♪』と書いていますが、
蔵では仕込みが終わると、1つ行事ごとをするんです!

その行事名は『甑倒し(こしきだおし)』
仕込みで1番肝心な『米の蒸かし』が全部終わった時に行なうものなんですが、
内容を簡単に言うと、『お疲れさん会』っと言った感じです。
飲み会・・・?みたいな感じです

甑(こしき)というのは、お米を蒸かすセイロの巨大なものと思ってください。赤飯とかを蒸かすのと似た感じだと思います(蒸かした事無いですが。)
甑はほぼ毎日使います。仕込みが終わり、甑を横に倒して洗うことが語源だそうです。
「蒸米」の無事終了を “酒造の祖神”に感謝し、蔵人によるお祝いというわけですよ!

今のうち無事故です
実は去年は事故が多発!
蔵人数人が手を怪我しました
そんな僕もその1人。仕込み1日目の帰り道、自転車に突っ込まれ右手人差し指の先の骨が・・・砕けました
おかげで、水仕事も出来ないし力仕事も・・・
社長には使い物にならないと言われ、あだ名は「テボッコ」
北海道の方では、棒を「ぼっこ」といったりします。手が棒のようで使えないという意味でつけられたんですオズの魔法使いのカカシの気分
蔵人にも、「テボッコ!」っと呼ばれていたのですが、しばらくすると何人か被害者が・・・
自分も「テボッコ」のため、僕を「てぼっこ」言う人はいなくなりました


福司の甑倒しは、今年は3月2日です。
蔵開放の2日前。

『お酒の製造』としては、まだまだ中間くらいなのですが、休み無く働く蔵人に対して蔵元の当主(社長)が酒(福司)と食べ物を振舞ってくれます。



仕込み始めて4~5ヶ月・・・仕込み最中は長く感じましたが、いざ振り返ると短いものです。


【今日の仕込蔵】
本日で麹の引き込みが終了~もう少しで仕込が終わる!!
やった~長かった氷河期から開放~♪と思いきや、NO!NO!
これから発酵させて搾って⇒滓引き⇒濾過⇒火入れをしていかなきゃいけない。3月と4月も忙しそうです

明日、2本目の吟醸を搾ります!!(今回の情報は正確です
楽しみだ~♪香りもいいし~早く飲んでみたい
あしたは今年の吟醸の味を報告できるかな~♪

食品の原材料名に興味深々♪

【今日の釧路】
天気:
すっごく風が強い!外出時には被り物に注意を!!


【醸し屋日記】
昨日団体のお客様が2組らっしゃいました。どうやら白糠からのご一行のようで、お土産にお菓子を
社長から「蔵人へ」っともらったお菓子には、あのしそ焼酎で有名な『鍛高譚』を使ったどら焼までありました。
僕は違うお菓子を食べたのですが、職業柄なのか、原材料を見ることが良くあります。
みなさん気になりません??
着色料や何を使っているのかとか。
(小さい頃に原材料名に『マトン』とかいてあり、馬と豚のかけあわせの動物だと思ってました。ウマの『マ』と豚の『トン』で・・・)
で、今回始めて見たものが入ってたんです!!
それは『手亡(てぼう)』
なんじゃそれ??僕はしらなかったんですが、字だけ見ると『手が亡くなる』って・・・
なんと恐ろしいものを使っているんだ~!!!?
20070225173517tebou.jpg

と思い、ネットで何かイ調べてみました。
どうやら手亡豆と言うものらしい。もっと安心する名前で言うと『白インゲン』・・・そう書いてくれた方が安心するんだけどな~(^-^;)
中に白餡が入っていたので、それの原材料だったんですね!
ふぅ~、良かった

【今日の仕込蔵】
本日も本醸造の搾り!!
しかも吟醸の搾りが後に控えているので、急ピッチです
朝1番で蔵人が粕はがしをして、即行で搾り始め!!おかげで昨日よりは早く搾り終えたかなぁ~
ちょーど仕込み最中にタンクのそこが見えてきました。
この絞り終える頃が1番厄介。ほとんどつきっきり・・・見てないと詰まってしまう事があるんです
日本酒を仕込みタンクは皆さんもテレビとかでご存知の通り、円柱です。
んが!パッと見ではわからないのですが、実は底辺が平面ではないんですよ!!
知ってました??

実は、円柱の上から覗くと、凸っとドーム状に突き出しています。
瘤のような感じですね
これが、液面が下がっていくと徐々に目玉焼きのように、中心がポコッとで出来ます。
これが『もう少しで終わるよ~』と言うサイン
蔵人はこれを『出目(でめ)がでた!!』と言います。
・・・しまった・・・写真に撮っておけばよかった

そうそう、仕込み最中にこの出目が出て・・・今日も行ったり来たり昨日よりハードに動いて汗だくになってしまいました。

それにしては痩せないなぁ~

あした、吟醸搾るかもよ~

思い出のたこ焼き

【醸し屋日記】
本日は時間を見つつ、手が空いたら筆を持っていました。
なぜ筆?かと言うと、営業Aさんがプライスカードの作成を頼まれたらしく
「和紙に墨でお願い☆」っと・・・
久々の筆。実は僕、習字は習った事はありません(^-^;)
筆を使っていたのは小学校の習字の授業だけ。高校の選択授業は習字ではなく美術でした。
ですが、福司の直売店のプライスカードなどは全部墨で書いています。
なんか印刷やマジックじゃ味気ないじゃないですか~
だから墨!!失敗に失敗を重ねて、納得がいくまで何度も書き直しているせいか、大分上手くなりました!エッヘン
でも今日は久々で思ったようにかけない・・・
だめだ~、今日はダメな日なんだ!
手が震える・・・(アル中じゃないよ!!)
急ぎじゃないらしいので、、また後日に繰り越します


全然関係ない話なんですが、昔(僕が中学3年生くらいの頃)よく行っていたたこ焼き屋さんがありました。
そうですね~蔵から歩いて15分くらいのところに。
お世辞にも『釧路で1番美味しい』とは言えないものの、その店のおじちゃんとおばちゃんの人情と言うようなものがとてもイイお店でした。
当時は中学生と言う事もあり、少ないお小遣いを持って友達と2人で割り勘で食べに行きました。
その店の扉をガラガラ~っと空けると、入り口から一直線にカウンターがあり、
丸いオレンジ色のパイプ椅子が5~6脚あったのを覚えています。漫画もイッパイありました
カウンターの中に仲のよさそうなおじさんとおばさん。
友達と2人で「たこ焼き1つください!」と言うと、ニコニコしながら皿によそってくれます。
しかも、いつも山盛り!!
普通のたこ焼きって12個くらいじゃないですか?最近では8個とか少ないお店もありますが・・・
ここのお店は30個近くよそってくれたときもあります!!
小さい僕たちが少ないお小遣いを持ってきて、割り勘で食べてたからでしょか?
「焼きすぎちゃったからサービスね」って・・・今思えば、やさしさだったんでしょうね
そこのたこ焼きは小粒で、青海苔の他に茶色い粉状の物もかかっていました。
未だに何かはわからないのですが・・・鰹節かな??
その味は何ともいえない味なんです。具もスーパー等で売られている物と違い少なく、形も異物。でもトロケル様な食感が今でも忘れられえません。

そんなお気に入りのたこ焼き屋さんも、僕が大学生の頃、帰郷してみるともうそこにはありませんでした。
そのお店のあった場所を通るたびに懐かしく思います。

つい先日、営業Aさんと炭鉱の坑道に入った帰りに
違うたこ焼き屋さんの前を通った事から、「たこ焼きが食べたい!」っという話になりました。
僕の知らないたこ焼き屋さんを営業Aさんが教えてくれました。
これが僕のうちの近くなんですが、気がつかなくて・・・
そしてそのたこ焼き屋さんはどうやら、その思い出のたこ焼き屋さんが移転したものらしいのです!!
おー、感激の再会
その話を聞いてから、毎日そこのたこ焼きが食べたくて、食べたくて・・・
しかし毎日仕事・・・仕事が終わる頃にはそのたこ焼き屋さんも閉まっているんじゃないだろうか??
う~、食べたい!!
おじさんとおばさん、元気かな~わかるかなぁ~

たこ焼きって日本酒のつまみにならないですかね・・・(^-^;)
ビールにあうのかな?
たこ焼きには何のお酒が合うんでしょうかね??


【今日の仕込蔵】
本日本醸造を搾りました!!
これがまた、解けが悪かったらしくて、詰まる詰まる
そのおかげで、仕込み最中には槽場(ふなば)と仕込みタンクを行ったり来たりバタバタ~
[槽場:お酒を搾る場所。お酒を搾る昔の機械をふねと読んでいたのでこの名前がつきました。見た目が舟に似ているんです]
おまけに、添仕込だったので酒母を降ろす作業もあって、あっという間に1日が終わってしまった。
麹つくりも後数日♪よーし、がんばるぞー


仕込み最中に蔵見学をしてみたい方はお早めに!!
ご予約は福司のホームページからして下さいね
このブログからもリンクしていますよ!左下のほう。

北海道のお酒

【本日の釧路】
天気:
今日は暖かかったですよ!!びっくり!なんせ雨が降ったくらいですからね
道がビチャビチャ凍ったら・・・ゾッ~
気をつけてくださいね~


【醸し屋日記】
そろそろ、仕込みも終わります。蔵人も徐々に減っていくんですよ。
昨日は昆布森から来ていた、蔵人Kさん最終日でした。
蔵人の中では1番若く、話しやすかった事もあり、今日は少し寂しかったなぁ~
っとそんな事は言っていられない!!人は減っても、仕事は減ってないからみんなでバタバタしていました。


昨日のお話。『山崎オーナーが来た!編』
数日前に携帯に、22日「両親が寄るかもしれないからヨロシク」と連絡が。
噂ではオーナーと奥さん、あと妹さんも来る予定だったのですが、当日はオーナー1人。
「あれ?お一人ですか?」と訪ねると、「市内観光に行ってます」っとおっしゃってました。
とりあえず、製造工程を図解にした簡単なパンフレットを渡し、蔵を案内する事に。
仕込みの前の休憩時間だったため、蔵人はいなく、シーンとした中を
まずは原料から説明。その後蔵を全て案内しました。
もちろん、急な階段も上がってもらい麹室もガラス越しに見ていただき、
酒母室⇒モロミ⇒吟醸のモロミを⇒搾る機械⇒貯蔵蔵といった順にご案内。
流石、ワインを作ってらっしゃる事もあり、日本酒製造工程の理解も早かった~
説明に対して質問してくださるので、説明してる方も楽しかったです♪

途中酒母のタンクで香りを嗅いでもらったとき、
山崎オーナー「ワインに良く似ている!」っと驚いていた様子でした。
そうなんです、僕もたまぁ~に思うんですよ。
今回の酒母は協会酵母のK-9号だったんですが、年前に使うK-7号は山崎さんの所のワインの香りに近いものがあるように思います。
酵母的にもワイン酵母と清酒酵母はかなり似ているらしいし・・・。

その後にしぼりたてのお酒も利き酒していただいたんですが、
「これはもう、ワインですよ!こんな日本酒があるんですね!」っと、普段のむ日本酒とフレッシュさの違いにビックリしていた様子でした。
これで少しでも日本酒の素晴らしさも感じていただければ幸いです。
同じ北海道で醸造酒を造るものとして、福司のことも感じていただけたようでよかった~

北海道と言えば食材の宝庫。といわれますが、そんな食材を引き立てるお酒も沢山あるんでっすよ!!
これからも北海道のお酒をよろしくお願いします!!

三笠のワイン

先日(20日)、我が恩師である小泉武夫大先生が道産食品の名誉フードアドバイザーに就任しました!!!
日本酒もれっきとした発酵食品、小泉先生が北海道のフードアドバイザーとは心強い(^-^)
新聞によると小泉先生は「道産食材に他にはない付加価値を付ける!!」とおっしゃってたとか。
確かに北海道は食の宝庫!!先生の関わる発酵食品だけでもチーズ、魚醤、お酒etc・・・
その以外にも沢山の食材がある。まさしく食の王国ですね
これからの北海道は『発酵&熟成の国』を目指して付加価値商品で勝負ですね!!
頑張れ醸造!!

そして醸造つながりで、本日お客様がみえました。
農大時代の同級生・・・の父親で、有名な三笠のワイナリーのオーナーさんです。
三笠と聞いただけでわかる方もいるのでは?
そう!このブログでもリンクしている山崎ワイナリーです。
僕もお父さんにお会いするのは初めてです。
卒業してからは毎年夏におじゃましているのですが、いつもお忙しいみたいでお会いできませんでした。
その代わり、奥様がお話ししてくださいました(^-^)

最近、仕込みでブログのネタにまで気が回らなく、話題に困るので
今日は僕と山崎ワイナリーとの出会いを書きますね。

オーナーの息子(以下 山崎君と書きます。)と出会ったのは入学式のこと。
出席番号が近いことと、北海道つながりで仲良くなりました。
4年の時に同じ研究室になったことがきっかけで、より深い仲となったんです(変な意味ではないですよ・・・
その頃に初めてワインを飲ませてもらいました。
もう、これが感激ですよ!!
僕は元々お酒好きで、その頃はチーズに赤ワイン派だったんです。(もちろん日本酒も大好きです)
白なんて甘くて、薄くて飲んだ気がしない!!っと思っていたくらい。
けれども、山崎君のところのワインを飲んで本当にビックリしました。
まず、香りが違ったんです。例えるなら・・・花のような香り。
他に例えようが無かったのを覚えています。
ブドウからこんな香りが出るもんなのかぁ~!?
これがワインかぁ!?だとしたら、今まで飲んでいた白ワインは何なんだ??
今まで飲んでたワインが、アルコールに糖と酸を加えて、飲みやすくしたものの様に感じました。
本当に劇的な出会いです(^-^)
それ以降、山崎君のところの白ワイン以外は買わなくなっちゃいましたね(^-^;)
本当に美味しいです。飲んだことが無い方は是非、1度飲んでみてください!!!

興味なる方は左のリンクから山崎ワイナリー、クリックでお願いしますね!!


麹の造り方☆

【醸し屋日記】
仕込みもそろそろ追い込みです。もうゴールは目の前!!!
蔵人の合言葉は「もう少しだ!頑張れ!!」です(笑)
お互い励まし合いですよ
今日暦を見て、気がつきました!
2月なんで28日までしかなかったんですね!!
ラッキー!

【今日の仕込蔵】
今日もタンクのお世話でした。櫂を入れて、タンクを拭き拭き
毎日変わらない仕事内容です。

あー、いつもと違ったことがありました!!
それは『盛(もり)』のときに、いつもより品温が高めなんですが、お米がフックラ・・・
温度が高いと水分が蒸発して乾燥する事が多いんですが・・・
かといって蒸れてベタベタなわけでもなく・・・いつもと同じ様にやっていたと思ったのに、何が違ったんだ??

っということで、今日は話題に困ったので、盛について書きますね。
興味のある方は読んでいって下さい↓↓



盛って言うのは、麹を造る際の工程のことなんですよ。
簡単に麹の造る流れを説明しますね。

まず、蒸かしあがったお米を、熱いので冷ましてから
麹室(こうじむろ)という専用の部屋に持っていきます。
この作業を引き込み(ひきこみ)っと言います。
そのあとに床もみ(とこもみ)っといってお米を大きな机のような台(これを床と呼びます)に広げます。そこで、字からもわかるようにもみほぐします。
程好い温度で麹菌の元(種麹)をふりかけて、温度が下がらないように大きな山状にお米を集めて布で包んであげます。
次に切り返し(きりかえし)と言って、また1度広げ、お米とお米を離してあげます。この工程は省略される事もよくあるようです。
お米同士がくっついていると菌がその部分に生えない為、少しでも生えるように接触部分をずらしてやるんですよ。
ここまでが床での作業。
次に棚へと移ります。
ここからは蔵ぞれぞれで異なってくるので、もっと大雑把に説明しますね。
蔵ごとに異なると言っても、大きく分けて3種類になります。1つ目は蓋麹法。2つ目は箱麹法。3つ目は機械麹です。
1⇒3に行くにつれ、作業が簡単になっていきます。
どの製法でも同じなんですが、ここから出麹までには2回手を加えます。
これをそれぞれ仲仕事(なかしごと)と仕舞仕事(しまいしごと)と言います。内容は撹拌。
切り返し同様、満遍なく菌糸がまわるようにということもあるかもしれませんが、1番の目的は温度の低下、その他は麹菌への酸素供給ですかね??
お酒を造る上で重要なのが麹に含まれる酵素。
この酵素を多く麹菌に造ってもらう為に最適な温度帯を長くとる為に撹拌して温度を少し下げてやるんです。
それでも1度手を加えると麹菌は元気になっちゃうんですがね(^-^;)

っと、まぁ~ここまでが麹つくりの流れです。
この中の工程の1つが盛というわけです。
もりの工程頃になると、お米に目で見てわかる変化が出てきます。
米に白い菌糸がチラリホラリと見えてくるんです。
香りも少しづつ出てきますよ!
このときに前書いた事のある『お歯黒臭』が出てき始める事がある・・・ような気がする。へへヘ~







45万年前の化石水!海底貯蔵酒『海底力』

【醸し屋日記】
本日、炭鉱の坑道に貯蔵するお酒、海底力(そこヂカラ)の貯蔵場所になる釧路コールマイン(元太平洋炭鉱)さんの炭鉱の坑道に入ってきました!!
坑内はもちろんながら火気厳禁
電子機器などの持ち込みも出来ません。なので写真も撮れませんでした。
しかしながら、ここは流石の営業Aさん!
前回の入坑の際に、申請を行い写真を撮ってきていたらしい
ちゅうことで、今回はその写真を使ってブログを書きます

9時くらいにコールマインさんに到着。会社の中へ
会社に入って思ったのは、社内がキレイ。お掃除をしている人が沢山いました!
会議室のようなところに案内されると、そこには今回ご一緒させていただく税務署の方々が・・・・恐縮です
入坑前にお話を。
コールマインさんでは年間70万トンの石炭を採掘しているそうです。そのほとんどが電力会社に行くとのこと。
坑道は釧路市の春採から太平洋に向かって伸びており、海底よりさらに何百メートル下に穴があります。
これって崩れてたり水が入ってきたりする事は無いのかと思っていたのですが、流石に何百メートルも層があると、海水は染込んでこないそうです!
それでもたまに掘っていると水が出てくるとか!
45万年前の地層になるそうで、その頃の水・・・と言う事は!45万年前の化石水!!!
うひょ~!興味あるなぁ~。シャーレにまいてみたい!菌いるかな~
酵母いないかなぁ~♪

一通りの説明の後に、いよいよ着替えて坑道に
着替えもも全て用意していただいてビックリ!!
パンツ1丁になって、モモヒキはいて長袖着て、シャツを着て、作業着上下&首巻タオル!
ヘルメットつけて、いざ出発!!
20070220182055.jpg

こんなとこから入っていきます。この写真のっていないのですが、屋根のついた車両に乗り込みます。
結構狭い・・・僕の身長だと出入りが大変
そして寒かった~
どうやら、空気を取り込む穴のようで風が入ってきて・・・さぶかったぁ~
やっとこさ、貯蔵場所に到着
僕はってきり坑道にボン!っと置くだけかと思っていたのですが、立派な木の小屋が!!
20070220182038.jpg

さっきまであった風もここでは感じられませんでした!
電気を消すと真っ暗なんだろうなぁ~、人通りもないのでイイかもしれない!!
ここで貯蔵されるのかと拝むような気持ちでした。
次回坑道にお酒を入れるのは3月中旬!

掘り出せ、釧路の海底(そこ)ヂカラ!!

湯気

【今日の釧路】
天気:時々
朝と夕方にチラリと雪が降っていました。その他、日中は晴れ。
お米を蒸かしている最中に外から写真を撮ってみました。
晴れた空に、蔵の屋根を伝って湯気がモクモクと出ています。
結構のこの光景が好きだなぁ~。なんか蔵が元気!って感じがするんですよ!!
20070219122302sora.jpg


【醸し屋日記】
最近体重が減らなくて困っている醸し屋です。
だっておなかが減るんだもん~

さて、明日はいよいよ炭鉱の坑道に入ってきます!
夏場は物産展やお祭りなどで、お酒を売りにいったりしているのですが、
海底力(そこヂカラ)の話をお客様として「どんなところに貯蔵しているの?」と聞かれることがあります。
しかし、入った事が無いのでいつも「聞いた話では~」っとお話。これって説得力無いな・・・っと思っていたので、社長にお願いしていたところついに実現!!
この機会にどんなところか見てこよう!!明日は坑道のエピソードを書けるかな??

【本日の仕込蔵】
今日は本醸造を搾りました。この本醸造、実は特別な本醸造・・・
何が特別かと言うと・・・吟醸と兄弟なんです!
何で兄弟なのかと言うと、同じ酒母を使って仕込んでいるんです!!
酒母タンクとモロミタンクの大きさのせいか?
はたまた、他の蔵でもそうなのかは定かではないのですが・・・
小さいタンクに仕込むときは、1つの酒母を2つに分けて使うんです。
なので今回は、吟醸用に仕込んだ酒母を半分は吟醸へ
もう半分は普通のお酒に使います。
この吟醸の片割れとなので、吟醸と兄弟の本醸造と言うわけです。
やっぱり親がサラブレットだと、同じ本醸造でも香りが違うなぁ~

こりゃ-やっぱり利き酒しなきゃさー
だめっしょ!!!
っということで、早速・・・
う~ん。カプロン酸エチルの香りがする☆メロンのような香り
オイチイ
あまりの美味しさに、何度も飲んじゃった(・u・;)へへへ~

1日限定販売!しぼりたて原酒 『たれ口酒』

【醸し屋日記】
今日は3月4日の『蔵開き』について!

せっかく年に1度のイベントなので、近くにお住まいの方は是非!
そして、遠くの方も日曜ですので、仲間を連れて釧路にお越しください!!

さて、いったいどんな楽しみがあるのか?っと興味のある方のために簡単にご案内~♪ 

まず門を入ると真正面に入り口があります。そこから入り、パンフレット&製造工程の図解&お猪口を受け取ります。
       ↓
次に蔵見学。ハッピを着た担当者が蔵の中を案内いたします。
製造工程の説明とそのとき使用する道具の説明
そしてタンクの中のモロミをみたり、お酒を搾っているところも見れるんです!
       ↓
見学が終わると、広い部屋に行きます。そこは元々は精米所なので精米機も見れると思います。
そこでは新酒の試飲&仕込み水と蔵元特性の甘酒が飲めます☆
毎年デロンデロンになって、救急車にお世話になる方がいらっしゃるので・・・
皆さんはそうならないようにお願い致しますね(^-^;)

同じ場所には簡単な売店も設置
酒粕やお酒等を販売しています!
そして、なんと言ってもこの日のメイン!!!
当日限定販売のお酒『たれ口酒』
さーて、飲んだ事無い方は「なんじゃらほい??」って感じだと思います。
これはですね~なんと『しぼりたて生原酒』なんです
僕がいつもしぼりたてを利き酒して、皆さんに是非飲んでいただきたい!!と言っているやっつですよ!!(>u<)
これを買いにくる方も少なくないです!
何せ、その日のみの販売。
売り切れゴメン商品なんですから

ビンの大きさは、例年通りでいくと300mlで、ちょっと味見したい方にもピッタリ!
その日の晩酌は『たれ口酒』で決まりですよ!!

そんな蔵開放日に帯広から酒匠の方がツアーを組んでいらっしゃいます。
僕の知る限り、釧路には酒匠の方はいらっしゃらないはず・・・
僕もお話してみたい・・・

とりあえずご案内↓↓


≪酒匠 福田恵理子の蔵しっくツアー≫ ~釧路「福司酒造」酒蔵見学~
  出発日  :3月4日(日)
  集合地場所:帯広駅北口ロータリー
  集合時間 :9:20
  旅行代金 :(大人1人様)4800円

≪ツアー内容≫
9:30        帯広出発
↓ 
11:30~12:30  白糠「やまかん」で休憩&軽食 

13:00~14:20  釧路「福司酒造」 ガイドツアー&自由行動

17:15       帯広到着

お申し込み&お問い合わせは下記まで!!
十勝バス(株)
TEL:(0155)61-1717
〒080-2463 帯広市西23条北1丁目1番1号

その他、釧路では利き酒師の朝井さんが現地集合で福司を『昼間から楽しむ会』の参加者募集も募集しています。
↓↓興味のある方はホームページまで
http://www3.ocn.ne.jp/~hkaei/

とりあえず、多くの方に来ていただきたいですね。
僕に気がついた方は是非声をかけて下さいね

期限まであと4日・・・

【今日の釧路】
天気:
風も強くなく、穏やかな1日でした。
蔵から見える製紙工場の煙突の煙は、上から吊るされているみたいにまっすぐ上がっていました。

蔵は釧路市住吉にあります。
地元の方だとわかるとは思いますが、小さな丘の上にあり、気をつけて見ていないと見逃すような門構え。
初めての方は迷っていしまいます。
しかし、近くには公園があるし、静かです。更に眺めもいい。釧路の中心街にも近いので、釧路を一望できます。
晴れている日は遠く阿寒の山々が見えるんでよ。



【醸し屋日記】
本日は営業Aさんに頼まれていた名刺サイズの蔵元案内を印刷してます。
これがなかなか上手くいかない
専用のソフトで作っているわけではなく、イラストレイターというソフトで作って印刷しているので、ミシン目に上手い具合に印刷が合わない・・・
端から何mmとか定規で測りながら修正。これの繰り返し・・・
パソコン苦手というわけではないけど、教えてもらってやってるわけではなく、あくまで独自のもの。
もしかしたらもっと簡単な方法があるのかもしれないけど・・・
やっとミシン目に合ったんですが、きれいに印刷すると1枚に数分もかかるんですよ!
くぉ~、やってられないなぁ・・・
今でやっと160枚分くらい印刷しました!
営業Aさんから頼まれた枚数は、200枚!!まだまだじゃん!!
160枚といっても、まだ片面印刷のみ・・・
両面しなきゃいけなし、郵便番号の訂正もあるから、こりゃ~時間かかるな
よーし!あしたに回そう!!!
期限まであと4日・・・
間に合う!っとおもう。

【今日の仕込蔵】
仕込みも終盤。仕込む本数も少なければ、仕込んであるもろみの本数も少ない。
これからの仕込むもろみは、蔵見学の日にお客様に発酵している様子を見ていただくのに丁度いいと思いますよ~(^-^)

純米吟醸は踊り(おどり)で中1日休みの日です。


  添(そえ):1回目の仕込み
  踊り(踊り):仕込みの間の1日休憩日
  仲(なか):2回目の仕込み
  留(とめ):3回目の仕込み
本日は仕込みは無し!!なので、仲仕込み用の麹を出麹だけしました。
あとは留仕込み用麹の『盛り(もり)』という作業をしたのですが、
本日は売店にお客様が見え、接客していて立ち会えず・・・(^-^;)

隙をみて、2本目の吟醸のモロミを飲んでみました。
絞りの予定は、順調に行くと来週末くらい。
こっそりお猪口を持っていき、ガバッとすくって恐る恐る・・・
香りはかなりの吟醸香。前回のものより断然いい香りがします。
まだ日本酒度も+25くらいあるので、モロミもほんのり甘かった。炭酸ガスによるピリピリ感があるものの。なんと言う爽やかさ☆
これがモロミな事を忘れてしまいそうだった!
ビンに詰めてもって帰りたいくらいだよ!(笑)

2月14日の厄日

【今日の釧路】
天気:時々
結構強風です。気温はそんなに寒くなかったような気がしました。
昨日まで降っていた雪で、蔵の屋根が真っ白に!
普段は赤い屋根なんですがね
落雪の可能性があるので、暇を見つけて屋根の雪を落としたりしていました。

釧路の空港の名前が変わって『たんちょう釧路空港』になったんですが、そのアピールの為に、空港前に2羽のタンチョウのモニメントを設置したそうです。モデルが千円札のタンチョウっと言うのがおもしろいなぁ~
『たんちょう釧路空港』にお越しの際は、是非記念撮影を♪

【醸し屋日記】
さてさて、昨日に引き続き醸し屋日記は『札幌日帰り出張事件簿②』をおおくりします。
セミナーが開始。まずは国税局の先生が清酒の熟成に関与する香気成分についての最近のデータの発表などをおこないました。
劣化したお酒に良く使われる表現の老香(ひねか)と熟成香(じゅくせいか)について等のお話。
一般の方が聞きなれない物質名がバンバンっと発表され、目が点になってる人や苦笑いをしている人もいました。
まー、そりゃそーだ・・・(^-^;)勉強してきても、あんだけ淡々と説明されるとわけわからなくなるし・・・

専門的な話で申し訳ないですが、個人的にはDMTSが古酒特有の香りに大きく関与している事が一番面白かったですが、現場では使えないな・・・って感じでした

セミナーは4時半くらいに終了。5時からは日高のトンネルに貯蔵したお酒や古酒の試飲などを専門家の方と利き酒するというのがあったんですが・・・醸し屋の帰りの列車は5時半くらい、出席できませんでした
あとからこのことを社長に話したら、「泊まってくれば良かったろ!」だってうぅ~

ホテルの外に出ると猛吹雪!!!!!とりあえず駅まで行かなきゃ始らん!!
っということで、雪の中を歩きます。釧路じゃここまで吹雪くことなんてまずないよ
やっとこそさ駅に到着。入り口のガラスに映った自分の姿は雪だるまのよう・・・黒いコートも真っ白。頭の上にも雪・・・
そして、一瞬頭をよぎった・・・列車の運休

案の定、ほとんどが運休になっているヤバイ!!
急いでチケットを取り出し、便の確認・・・はぁ~ぎりぎり僕の乗る列車は走る。っというか、最終の様子。良かった~っと一安心チケットは内ポケットにしまいました。
ここでゆっくりしている暇はない!僕はお土産を買いに来たんだ!!(目的が変わってしまったんです
急いでお菓子を購入。これで一安心。
まだ時間があったので、デパ地下に列車の中で食べるお弁当を買いに行きました!!ちょっとしゃれた小さな弁当(500円くらい・・・よく考えたら、高い!!)を購入!あとは、母に天ぷら蒲鉾を・・・好物なんです。
さてさて、乗るか!!・・・・
・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・・・!!!!!!!!!!!!!!
無い!

チケット!

内ポケットに無い!!
ヤバイ!時間もあまりないのにプラスして、この便で最後!この状況が僕を追い込む!!
社長に怒られる・・・っというか頭の中には怒っている社長の顔しかうか浮かばない
さらにテンパッテ、こうなったら急いでチケットを買うしかない!!みどりの窓口に並ぶ。
時間は無いどうしよう・・・内ポケットに入れたのに!!
内ポケット・・・・内ポケット・・・あっ!
JKのうちポケットの他にコートにも付いてたことを思い出した、残りの希望をこの一瞬にかける!!




あった!!チケット(激涙)
やっとこさ乗って一路、釧路駅に
安心してお腹がすいたのか、買ってきた小さい弁当では足りずに、駅弁を購入
そしてもちろんカップ酒も↓↓
20070214190029kappu.jpg

ちょっと老香てました。

約1時間遅れでの到着。まっすぐ帰宅し、母にお土産を・・・あれ?ない??
これは本当にどこかに忘れた・・・




【今日の仕込蔵】
本日は純米吟醸の添仕込をおこないました!
小さ目のタンクに酒母(しゅぼ)を落とします(入れます)。純米吟醸や吟醸のような少量の仕込みの日は、酒母をタメという容器であけます。
大きなバケツのようなものだと思っていただいてもいいと思います。
それに入れて仕込みタンクまで酒母を運んだんですが・・・
これがいい香り~
例えるなら・・・バナナミルク!
牛乳の香りはしないのですが、バナナの香り+甘くてまろやかな香りがするんです!
目を閉じて想像します・・・氷を入れたら美味しそうな感じですよ!!
バナナの香りは吟醸香(吟醸酒にある香り)で、物質名は酢酸イソアミルといいます!吟醸酒を飲んで、バナナのような香りがしたら「酢酸イソアミルの香りがする」っと言うと、回りから一目置かれること間違いなし!!?


★札幌日帰り出張事件★

【今日の釧路】
天気:/
朝方雪が降っていました。釧路には珍しく、昨日からずーっと雪。
おかげで通勤に一苦労。長靴通勤でした・・・恥ずかしい・・・

【醸し屋日記】
昨日行ってきましたよ!札幌日帰り!!
行きはヨイヨイ、帰りはコワイですよ!行きは晴れてて大丈夫だったんですが、札幌ついてしばらくしたら吹雪きました
列車は運休。かろうじて僕の乗る列車は走るというじゃないですか!!助かった~っと思いきや、その日最後の列車と言う事で、普段停車しない駅にも停まっていく事に。各駅停車かよ!?
釧路についたのは10時過ぎ
過酷な1日でしたよ。

久々の外の世界。いろんな事件を起こしたので、火曜サスペンスバリの『札幌日帰り出張事件簿』と名づけて、シリーズにしておおくりします(笑)

『札幌日帰り出張事件簿①』
朝8:49釧路発の列車に乗って一路札幌に向かう。今回の任務は『北海道古酒・熟成食品セミナー』に参加するというもの。講師の先生も以前お世話になった事のある先生なので、以外と楽しみにしてました。
駅のキヨスクでお茶を買って乗車。社長からは満席でキャンセル待ちをしたと聞いていたので、混んでいるのを覚悟して乗ったんですが、すきすきでした!ラッキー
仕込みの疲れからか、ウトウト・・・
新得駅で席の隣に大きな女性・・・が来ましたが、座席の2割を奪われつつも寝つづけました
札幌到着!札幌って少し苦手。僕は東京っ子札幌全然わからない・・・
どこに何あるの??ってかんじです。取り合えず駅に備え付けてある周辺地図で開催場所を確認。
次にしなきゃいけないのは・・・蔵人のお土産の確保!!買うのは後にしても、どこに売っているのかだけは知っておかねば!!
取り合えず近くのデパートに入ったんですが、うっかり!!
今日って(14日)バレンタイン・・・お土産売っている食品売場は、チョコ一食!!!!!
女性!女性!女性!
チョコ!チョコ!チョコ!
そんな中にポツンっと男1人
チョコを探している女性よりも、販売している女性の目線が冷たかったちっ・・・違うんです・・・僕はお土産を・・・っと心の中で訴えても、場違いなのは歴然。
仕方なく、バレンタインの影響を受けなそうなところを捜し歩きました。

やっと見つけたのが1時半。開催は2時半。急いで昼ご飯を
(なぜかチェーン店のラーメン悲しい・・・)
このときには雪が横殴りに降ってました。
大きなホテルだったので、ホテル内で迷いながらも会場入り。
まだ人も少なく、自由に席に座れました。帰りの電車の都合上、途中退場の可能性もあったので、出口の近くに着席。
あたりを見渡すと、他の人は封筒を持っている・・・入り口付近には受け付けなかったし・・・??
どうやら別入り口のとこに受付があるらしいと、風の便りで聞きました。
早速行って『福司酒造です』っと受付に
受付のお姉さん2人掛りで名簿の中から探しています
・・・・探しつづけて・・・・無いって言われました。
え~!!!何の為に・・・何の為に来たんだ!!!
それでも何とか空きがあるらしく、入れてもらいました(涙)
そして、いよいよセミナーの開始です。
20070214153541kaijou.jpg
↑↑これ、会場。

続きは明日。
セミナーの内容等を載せますね(^-^)


【今日の仕込蔵】
純米吟醸の添麹(そえこうじ)の出麹(でこうじ)をしました。
昨日は出張だったため、麹つくりに参加していなく、なんだか実感が湧かない・・・イイのだろうか!?
先日搾った吟醸酒を斗瓶に入れて保管しているのですが、ここでも試行錯誤。
あまり温度の変化がない場所で、暗くて・・・温度は・・・とか。
今年の貯蔵は上手くいくのかなぁ!?他の蔵ではどうしているんだろう??
なんせ北海道は寒いから、熟成が進まないけども、逆に味が軟らかくならない・・・ん~

あとは、仲麹の米を洗って~
昨日搾った純米酒の粕むき。
タンクの掃除と櫂入れ。これは毎日ですけどね☆

吟醸初搾り!

【今日の釧路】
天気:
あしたは雪降るらしいですよ~昨日はブログを書いて会社から帰るときに雪に降られました
あした札幌出張ですが・・・札幌の明日の天気は・・・晴れのち雨そりゃーないよ

しかも、あした出張だと知っている蔵人が、みんなでお土産を請求してくるんです
なんだか札幌までお土産を買いに行くような気分だ・・・


【今日の仕込蔵】
本日は1本目の吟醸の搾りを行ないました。
この瞬間が一番ドキドキ
あの泊り込みの結果がココに出てくるわけですから・・・

この吟醸のしぼりにかぶって、純米吟醸の添麹のお米を手洗いをしました。
なので、午前中はバタバタ・・・バタバタ



【醸しや日記】
福司も毎年5月に行われる、新酒鑑評会に出品しています。
僕が入ってから(2年目)はまだ金賞はありません。
昨年はおしくも入賞という結果でした。その前も入賞・・・
今年こそは金賞!っと毎年思っています。故郷に錦を!!の思いです
毎年試行錯誤。今年は麹の温度をちょっと変えてみました。さて、吉と出るか・・・

大きな蔵になると、この鑑評会用に吟醸を造ったり、吟醸専用の杜氏がいたりするみたいです。
うちのような片田舎の酒蔵ではそんな事は無理だ~!!
っと言うことで、市販の吟醸酒と鑑評会用のお酒は同じ物・・・
恐らく消費者側としては嬉しいことでしょう(^-^)

でも、厳密には少~しだけ違うかな。
鑑評会用のは同じ吟醸酒でも、一番美味しいところを出します。
以前お話しましたが、搾った時間帯によってお酒の味も少しづつ変化するんです。
なので一番美味しいところを、斗ビンに避けて貯蔵します。
どこが1番美味しいところなのか・・・これは僕も知りたい(^-^;)
ここも試行錯誤中です☆
20070213164945.jpg

↑↑これが本日搾った吟醸酒。
ん~のみ口はかなりイイ!ボディはわりとしっかりしているゾ。よしよしあと時は・・・うん!切れがいい!
いつもボディーが重くなると、後味も残ってしまうんですが、今回はキレが良かったような気がする!
あとは火入れまでの貯蔵・・・ここも試行錯誤中・・・

釧路に錦を上げれるか!!?


追伸
もう少しで、アクセス数7777件になります!
皆さん自分がそうじゃないか確認してみて下さい~
もしなったら、是非コメントを♪

北海道古酒・熟成食品セミナー

【今日の釧路】
昨日は1日雪が降っていました!運良く休みの醸し屋は雪かきしないで済んだ!!ラッキー♪
っと思いきや、夜中も降ったのでちょっぴり雪かき
しかし我が社には心強い見方が!!
↓ジャーン!社長のオモチャ
20070212094420.jpg

名前は・・・『雪ヒーローくん』
今勝手につけました。なぜこの名前なのか・・・
雪の中、頑張って雪かきをしてくれるヒ-ローだから!!
あと・・・
実は・・・大きな声ではいえないですが・・・社長の名前からモジッタ・・・へへへ(^-^;)怒られるか!?
残念ながら、本日雪ヒロー君は負傷。右前タイヤの破損です(パンク)。
ありゃりゃ~

本日の天気:
風も弱く、穏やかな1日でしたよ



【醸し屋日記】
さてさて、昨日はお休みのためブログも休んでしまいました。ごめんなさい
実は14日も日帰りで札幌出張。朝出て夜帰りのため、ブログは厳しいかも・・・今のうちに謝罪
この出張、日高の新ブランドと言う事で、トンネルにお酒を貯蔵しているのですが、それに関してのセミナー
北海道古酒・熟成食品セミナーというもので、日本酒に関しては「古酒の製造技術と最新の研究結果について」という内容。
福司も太平洋炭鉱の坑道にお酒を貯蔵するという企画を行なっているので、ぜひともお勉強に!![海底力(そこヂカラ)のこと]
今回のセミナーには、広島の独立行政法人酒類総合研究所の磯貝先生を講師に迎えて行なわれます。
以前酒類総合研究所で研究員として行っていた頃に、色々とお世話になった先生。久々にお会いするので楽しみです。覚えてて下さっているかなぁ~心配。
せっかくだから、海底力についてのアドバイスをいただいてこよう
(昔、古酒について少し書いたんですが・・・)
日本酒の古酒は基本的には3年以上の貯蔵したお酒を言う事になっています。
古酒の特徴的は、やはり香り。あとは色かな~。貯蔵が浅いものでは琥珀色ですが、年数を重ねるごとに褐色に変わっていくんです。
10年ものとかになると、一見日本酒には見えませんね!
僕もちょっと前まではこの香りが苦手でした(^^;) 今はだいぶなれましたけどね~
その香りがきつくなると、紹興酒みたいな香りがします。
実は鎌倉時代から江戸時代までは日本各地で色々な古酒が飲まれていたそうです。
昔も今も、長期熟成酒は貴重なお酒だったみたいですよ☆
日本酒ツウの方もなかなか古酒に手を出す方は少ないと思います。
機会があったら是非飲んでみてください~



そういえば!!
もしかすると今月、醸し屋も太平洋炭鉱の坑道に入れてもらえるかも・・・
人生発です!!写真撮っちゃいけないらしいので、もし入れたら詳しく日記にかきますよ!



【今日の仕込蔵】
明日は吟醸酒を搾る予定です。なので、夕方はその準備でバタバタです
ココ1週間仕込みが少なかったため、蔵の中のタンクが空になっているのが目立ちます
もう一踏ん張り!!仕込最終日は3月2日の予定です!
そのあとは搾りまくって~
火入れ(ひいれ)といって殺菌をして半年間の熟成期間に入ります!

そうそう!3月4日(日)は蔵開放日!!
この日限定のお酒も用意しております!去年は以外にアンパンが売れたんだよなぁ~(笑)
今年も何か面白い商品があると良いんですが・・・

醸し屋、セーラ・マリ・カミングスさんに出会う~ ②

【今日の釧路】
天気:
明日の午前中は雪マークついています!!

昨日家の前の道路にパトカーが6台も停まってました・・・
事故でもないし、救急車や消防車はいない。
パトカーだけ6台

【醸し屋日記】
さてさて、昨日のつづきのセーラ・マリ・カミングスさんのお話。
彼女のお話を聞いて、醸し屋は良いエネルギーをもらいました。

彼女の凄いところでもあり羨ましい所は、その感性。
日本人ではないからこそ気がつけるということが羨ましい!!
彼女が講演で、日本のココが素敵だとか、いい所を言ってくれました。
言われて初めて、そういえばそうだよな~っと言うことがいくつもあったんです。
コレって大きな発見だと思うんですよ。日本人だから当たり前に思っていた事や古臭い!と思っていた事、この中に沢山のヒントが眠っている事に気がつけたような気がします。
自分の感性や感覚を疑う事。もう1つの視野を見出せたような気がしました。

セーラさんは「日本は物真似が得意な国と聞いていた、けど実際は独自の素敵な文化が沢山あるじゃないか!!」っと言うようなことうを言っていたんです。
何かを作ったり、するにもどうしても日本的なものより異文化を入れようとする、最近の傾向。今まで疑問をもたなかったけど、確かに変なのかも・・・
本当にタカ&トシの『欧米か!!?』はギャグだけにはおさまらない問題かもしれませんね。
日本の文化が失われつつある、その事すら気がつかずに過ごして、更には守ろうとすらしない・・・はぁ~、それじゃ失われるよなぁ
その文化を日本人ではなくて、外人が守ろうと頑張ってるんですよ・・・
日本人が日本人ではなくなっているような気がしますね。

あと印象深い話は・・・
何かを行動にうつした時に、風当たりが強くなるのは当たり前。
っと言う話。
立ち止まっていたら何の変化がないのは当たり前ですよね?
前に向かって歩き始めたら、普通に風を感じるもの。
それを気にしていても仕方がない。強く踏み出せばその分、向かい風も強くなる。
でもそれを恐れてたら何も出来ないんですよね~
反発されたりするのが当然なんだって思えば、確かに動きやすくなりますよな~

さーってと、今年は何をしようかな~
今年はアクションの年にしよう!!
やってみたい事を具体化していかねば・・・
もっとお客さんに触れ合える蔵作りをしよーっと!!
応援ヨロシクお願いします!!

【今日の仕込蔵】
本日は酒母用麹の引き込みをおこないました。
それと添仕込(そえしこみ)。なので明日は踊(おどり)ですね。
[添仕込:3段階に分けて仕込む方法の1段階目の仕込]
[踊  :添仕込の翌日の仕込みがお休みの日の事]
明日は醸し屋お休みです♪ウヒヒ~
休みは何しよう・・・とりあえず、しばらく研いでいないすけーとの刃を研ぎに行こうかと思っています。

醸し屋、セーラ・マリ・カミングスさんに出会う~ ①

【今日の釧路】
天気:/
午後の櫂入れを終え、外を見てみるとチラチラと雪が・・・
気温は昨日より寒く感じました。

【醸し屋日記】
お昼のまかないに出た、余ったおにぎりを食べながらブログを書いています。
おにぎりって日本の文化ですよね~美味しいし
なぜこんな事(↑)を思いながらおにぎりを食べているんだ?普段はおにぎり食べても『おいしいなぁ~、この具好き』とかしか考えたことないのに・・・
その理由はある人との出会いから・・・

昨日のお話・・・
実は昨日の夕方からセーラ・マリ・カミングスさんの講演会に言ってきました。
なかなかこんな片田舎、日本の端っこまでこういう方が来る事がないので行かせてもらいました。

さてさて、「セーラ・マリ・カミングスさんってだれ?」っと思う方も多いはず。
この方はアメリカ出身の方で、只今長野県にある枡一市村酒造場の取締役をされている方なんですが、古い蔵の再建・木桶仕込みの復活etc・・・
たくさんの事に取り組んでいらっしゃる方です。
利き酒師の資格も持っている方なんですよ!蔵元関係者の中では結構有名な方なんです。
↓↓枡一市村酒造場さんのホームページ(興味のある方はどうぞ
http://www.masuichi.com/
今回は「セーラの地域ブランドとまちづくり体験」と題して、講演して下さいました。
講演の内容は明日書くとして・・・

講演が終わったと、懇親会に出席しました。釧路近郊の会社の偉い方(と思われます・・・)混じって参加。
セーラさんは一度部屋に戻っていたので、主役無しで始りました。
数分後・・・セーラさん来場!釧路で唯一の蔵元として、紹介されて名刺の交換をおこないました。
本当はきいてみたい事があったのですが、セーラさんと名刺交換するのに人が並んでいて、あまりお話できませんでした
しかも翌日に東京で、なんかの審査委員をしなくてはいけないため、最終の飛行機で東京へ向かうとか・・・
ほとんどお話できないままお別れとなってしまいました
それじゃブログにならないということで・・・写真撮ったんですが、とても載せられるような写真じゃないので・・・辞めました。はははぁ(^-^;)


この方、日本人よりも日本の文化の事を大切に思っていました。
どうしても、昔からあるものを古臭いと思ってしまう現在。
『文化』ということ、歴史を大切にする気持ちの大切さを再確認できました。
セーラさんのおかげで、物の見方が少し変わったような気がします。
講演の中にもなるほどなぁ~って事がたくさん。目からウロコ状態でした。
明日はその事を皆さんにお伝えできたらなぁ~っと思います。


【今日の仕込蔵】
本日も仕込み無し。今週は中間休み(?)みたいな感じで、順番に休みを取っています。
まずは恒例の櫂入れとタンク拭き。キレイキレイにしなきゃ
昨日の講演のおかげで、リフレッシュされた脳が色々なことを考え始めたので
面白そうなことは忘れないうちにメモ
10時にコーヒーを飲みながら社長に簡単な報告をしました。
仕込みがない分、個人的な仕事をしました。ノートまとめですかね。経過表つけたり

【本日の被害報告】
負傷者:2人
破損物:0
蔵人2名が腰痛の為病院に行ってきました。痛み止めを腰に注射してもらったとか。
どうしても小さい蔵では手作業がメイン。重いものを持ち運んだり、上げたり、もって走ったり・・・僕でも腰にくるんだから、他の蔵人はもっと痛いんだろうな。
しかも、蔵に入る男で軟弱な人はいないんです。⇒力自慢なので、みんながんばるんだなぁ~
プライドをかけて、力仕事をするので余計、体がいたむんだと思うんですよ(^-^;)
っと言うことで、この病院行きの二人組み(コンビ)を『YO!2(ヨウ!ツウ)』と命名。もちろんくだらない駄洒落です

純米無濾過生原酒

【今日の釧路】

天気:
晴天です!雲ひとつありませんでした。
薄暗い蔵の中に、眩しく日差しが差し込んでます。
気温は昨日より少し寒いかな~。蔵の中も昨日より1.0~0.5℃寒いです。

【醸し屋日記】

本日は純米酒の搾りを行なっています。
もう、毎回書きますが、しぼりたてのジョボジョボ出てくるお酒を大きなチョコで汲んで飲むのは最高~よ~
これは、お酒好きなら1度はしてみたいことじゃないですか??
このフレッシュさ・・・くぅ~~~たまらん
何の加工もされていない。そのままの濃い酒。
濃くてもバランスがいい酒はクイクイいける
利き酒で口に含むと、仕事中のため脳は飲んではいけないと思うのですが
体がそれを拒む。舌が口の奥へとお酒を運ぼうとしちゃうんです。コレばっかりは文章じゃ伝わらないなぁ~

いつか蔵の中で日本酒の講習会のようなものをおこない、この違いを利き酒していただきたいものです。感激しますよ!!

さてさて、お勉強の時間ですよ、皆様(^-^)
今日は搾られたお酒は3段階に分けて呼ばれることがあるので、それについて少し書いてみようかなぁ~って
搾られたお酒は『荒走り(あらばしり)』⇒『中垂れ(なかだれ)』⇒『責め(せめ)』という段階で分けられます。

荒走り
袋に入れて、何の圧力もかけずの重力だけで搾られるお酒を言います。搾られるお酒の60%にあたる部分がこのお酒になり、酒質は責めと比較し軽くて雑味の少ないものです
参考までに本日搾ったお酒を載せますね!!
色は薄っすら黄緑がかっていました。味は口当たりが軽く、次に程好い酸味が広がります。酸味のあとには純米酒ならではの膨らみがありました!!後味は爽快で、キレはよかったです↓↓
20070208095103a2.jpg

利き酒した際に撮った写真。ん~・・・色がわかりづらい・・・
実際は少し色があったのですが。

中垂れ
次に圧力をかけて搾られるお酒を中垂れといいます。全体の35%程度といわれます。
では、本日の利き酒~♪
荒走りのときよりも酸味が目立たなくなっていました。その代わりに甘味がわかりやすくなっています。口当たりの良さ、ボディの丸さはそのままなんですが、少し後味に変化が・・・
少し渋みを感じるようになってきました。
20070208150904a4.jpg

↑↑中垂れの写真。一見変化がないです・・・
いやいや、実は色が少し変わっています。実際は着色がかなりなくなっていました!(透明!!っと言うのは少し言いすぎかと思うのでこういう表現に)
青い丸の部分を『蛇の目』といいます。この青いラインの見え方で透明度を見たりするのですが、荒走りの方は少しぼやけて、お猪口の白がくすんで見えませんか??
こういう微妙な変化に気がつかねばならないんですよ(^-^)

責め
最後の最後に板粕になるくらいにギュ~っと搾った時に出てくる残りかす!全体の5%ほどといわれ、その味は渋みと苦味を感じる、荒々しいお酒です。
この5%を利き酒するには、夜中に行かなければならないので・・・勘弁!!






【今日の仕込蔵】

今日は大きな仕込みタンクの留仕込み!!
それと並行して純米酒の搾りも行なっています

蔵の中には吟醸用に斗瓶を用意しています。念入りに洗って、搾りの日に備えるんです!!

毎日同じ仕事なんですが、櫂(かい)入れとタンク掃除!!
[櫂入れ:モロミを撹拌する作業]
コレがまた重要なんです。モロミの変化がわかるんですよ
今まで櫂を入れることに集中しすぎていたんですが、余裕が出来ると面(つら)の状貌で中の酵母君たちの様子を想像できるんです!
[面:モロミの表面のこと]
まだまだ、村くらいの人口だ!とか
おっと!?人口増加してきたぞ!!とか食糧難になってきた!!とか
見た目はただ混ぜているだけなんですが、これも大事な修行なんじゃ!!

守護神 ⇒ 「いえ、結構です!」

【今日の釧路】
釧路のことを少し書こうかと思いこんな欄を作ってみました。
多分何もないときは天候とかの話でお終いかも・・・

天気:/ 
15時頃、事務所でコピーをしていたら、チラホラ雪が降ってましたね。
それでもココ最近は耳かけなくても平気だな~
気温は-2℃以下。明日の朝は少し冷え込むそうですよ。


【醸し屋日記】
さてさて、本日はゆとりをもって仕事が出来ました☆
そろそろ動かねばいけないことがあったり!
仕込みだけに集中している期間もそろそろお終いかな
少しずつ、違う仕事もしながら仕込みもしていかなきゃ!頭の切り替え!切り替え!
実はココには、まだ書けないけど『こんなことしてみよう!あんな事してみよう!!』っというのが毎週のように出ています
できるか出来ないかわからないことも沢山あるし、それが出来るのは来年とか年月がかかるものも・・・
でも、福司は割と若い蔵なので(歴史的にも社員の年齢的にも)いろんなことに挑戦していくつもりです!
地元の人の自慢になれる酒蔵を目指して☆頑張ります

そういえば、本日事務のSさんが誕生日
「おめでとうございます!」
こっそり年齢を聞いたら・・・僕の倍でした
「私もカズマさんみたいな時があったのよぉ~」って・・・
そうだろうけど・・・想像できない・・・・

今では福司の守護神!!
キャッチセールスは門前払いです(笑)
バズーカでも突破困難!!


【今日の造り蔵】
仕込みは休憩日。各自の仕事を行なっていました。
僕は基本的に櫂入れ&タンクの清掃。タンク内の回りについた液とかを拭き拭きします。
福司上等酒の濾過。
昨日に引き続き、蔵人は試行錯誤。ん~今日は昨日より大掛かり・・・
滑車・・・網・・・布・・・
さて何をしているのやら。お楽しみ☆
吟醸酒は地味目に吟醸香を出しています。去年となんか違う。(と思う・・・)
今年はおしとやかだけど、印象に残る感じだな

明日は純米酒の搾り!
間違いなく、利き酒してやる~♪ぐふふ

こんなの作っちゃいました!!(>u<)

【醸し屋日記】

久々に売店へ行ってみました。
位置的には部屋の隣に売店があるのですが、造りの最中は何かないと行かないんです・・・
んが!僕は売店の担当者・・・
最近お客さんが来ないので実は助かっています、個人的には(^-^;)
それでも、商品の補充などを行なっています。
家の売店はよく売れる!訳ではないんです。
宣伝も一切なし。
目立った看板も出さないでいます。
たまたま来てくれたお客さんだけが知ることができる感じなんです

そんな売店も、本日気分転換にディスプレーを換えてみました。

今日は通販風にご紹介!

今日ご紹介したい商品は・・・こちら☆

福司酒造株式会社より販売されています『鮭ひれ酒』のカップ酒!
面白いカップ酒として空港や駅などでお土産として売れている商品です。
ユニークなのはこのネーミング!
『鮭』と『酒』の韻を用意いた美味い出会いだ!!(>u<)

すごいのは名前だけではないんです!
ヒレの加工にも一工夫!!
1年以上の開発期間をへて、鮭独特の生臭さをおさえながら、カリッと香ばしく仕上がっております!
そのままでもいいのですが、炙ってご使用いただけば、更に香ばしい♪

ココまで話しましたが、実は本日の紹介する商品はこちらではなく・・・
こちら!!

鮭ひれ酒ストラップ
20070206172124sutorappu.jpg

(お~)←お客さんの声

こちらの商品、蔵元が元気余って作ってしまいました(笑)
って、本当に何となく作ったもよう・・・
これからコレをどうするか検討します
販売か!?景品か!?どっちなんだい!!?

取り合えず、ご紹介っと言うことで。

【今日の造り蔵】

純米酒の搾りをおこないました!
売店のことをやってて写真撮れなかったんです。ごめんなさい~

空いた時間を利用して、蔵人が塩化ビニール製の太いパイプ(直径20cmくらいの)に穴をあけてました
・・・??何につかうんだ?気になる。
いつも手作りで色々な道具を作ってくれます。
却下になることも少なくないんですが・・・うちの蔵人は発明家です(笑)

吟醸の仕込みも終わり一息ついたと思ったのですが、第2の山場、純米吟醸の仕込みが近づいてきた・・・
その酒母が仕込み2日目をむかえました。まだまだ糖化途中。
味は・・・スッパ甘いお粥。香り・・・米(^-^;)
まだまだ酒には程遠い~

明日は蒸かしがお休みの日。
蔵人のことを考え、仕込を明けてくれているんです。
久々に順番にお休みがもらえます♪
僕は11日
完全な休みは、実に40日ぶりくらいだ・・・イェーイ

知り合いの蔵元、純米酒5銘柄!!

こんばんは~
出張の為、札幌に行っていた蔵人Kさんが
製造部にお土産を買ってきてくれました♪
実は製造部、チョコ好きの集まり。
机の引出しには、社長には内緒でチョコが入っています!
しかも最近わかったのですが、全員の机の中に各自のチョコが入ってました(笑)
そんな僕たちに蔵人Kさん、『ROYCE'(ロイズ)』の生チョコを買ってきてくれたんです☆
製造部Eさんと「生チョコは賞味期限あるんじゃないか?」
「生だから早く食べないと・・・」
「生だから仕方が無いから早く食べるか~」
っといいわけを作って味見・・・
味見というか・・・パクパクです!!
ROYCE'は北海道のお土産でかなり有名だから、知っている人も多いはず!


さてさて、お酒に関することを書かねば!?

先日、酒造講習で知り合った、京都の御酢屋さんの方から連絡がありました
何かというと、講習で知り合った蔵元の純米酒を集めて晩酌したいとのこと!

おー、僕も1度してみたいと思っていただけに早速送りました☆

数日後・・・

届いたよ~っと言う、お礼のメールと一緒に写真が
imagesake.jpg

全部で5銘柄が集まったようです!
左端から九州の若波酒造さん
2番目は・・・銘柄が見えないので確かではないですが・・・たぶん奈良の錦生醸造さん
3番目が福司 上等純米酒
4番目が山形県の羽陽 男山酒造さん
5番目が山口県 はつもみぢ酒造さんです。
はつもみぢさんは去年から酒つくりを再開した蔵なんです!!
どの蔵も素敵な方ばかりです!
地域がさまざまなだけに、色々な味わいがあることでしょう~♪
いいなぁ~いいなぁ~
僕もいつか知り合いの酒蔵全部に連絡して買い集めて
その地域の味わいを楽しんでみたいと思いました!

ん~コレまで出会った蔵元さんだけでも・・・20蔵近くあるんじゃないかな・・・
そのほとんどが地酒で地域での販売が主流。なので普通に生活していたら出会えない銘酒ばかりです!
いつかこのブログでもご紹介できたらと思います(^-^)

地域の活性化はもちろんですが。
日本酒全体に活気がでてくれることも、福司の目指していることの一つです
多分小さい酒蔵、蔵元はみんな同じ考えだと思いますけどね☆

社長からの宿題

本日は仕込みもなく、ゆっくりとした1日でした。
それでも、人も少なかったので、仕事があるときはバタバタ!!
日曜ということで、休憩時間がいつもより長くありました
正確に言うと自由時間で、各自休んだり仕事をしたりしていました。
僕は麹の経過表をつけました。
しばらくやっていないと貯まって・・・・

少し時間が余ったので、会長の家に顔を出しに行って来ました!
そうしたら、丁度いいとこにきたと会長の奥さんに捕まり・・・
銀杏の皮むきを手伝うはめに

銀杏には思い出が~
我が母校、農大にのキャンバスにも大きなイチョウの木があります。
秋になるとキャンバス中が銀杏フレーバー
銀杏の香りって、何ともいえない・・・香り・・・(^-^;)
例えるなら・・・何日もお風呂に入っていない足の爪の間の垢の香り・・・
臭い・・・!!
でもおいしい~
日本酒のつまみに最適♪
家は、剥いて塩をつけて食べます。
シンプルで最高
皆さんもおつまみにいかがです??


そして本日は社長からの宿題をやります
この年になって宿題というわけではないのですが、ま・・・利き酒です。
釧路近辺で人気のある、とある銘柄のお酒らしいんです。
コレを飲んで感想を!っと言うこと。
宿題というよりお勉強ですね。
営業Aさんも製造部Eさんも同じ宿題を!
あした発表会!?

酒を飲むことがお勉強☆
お酒を飲みに出るのが仕事☆

・・・酒好きにはたまらない仕事かもしれませんね(笑)

体の中に福を招きいれよう!!

今日は節分!
鬼は~そと
福は~うち
ですね。

もちろん蔵でも豆まきしました!!
・・・僕が(^-^;)

掃除が大変なので、ちょっと遠慮し気味に~
もちろん、雰囲気が大事!
豆まきには枡(ます)が必需品(!?)
我が福司でも、もちろん枡☆
しかし、蔵全体に撒くにはお酒を飲む枡では小さい・・・
なので、節分にはこの枡を使用します!!↓↓
20070203171903setubunn.jpg

右が節分で使用する枡。左が普通の枡。
どうです?BIGですよね!!?
これで鬼も逃げ出します
豆は王道のいった大豆!!

そういえば、こっちの地方には太巻きを食べる風習無いような・・・
家は食べないなぁ~
皆さんはどうです??


豆を撒き終わったら、年齢分の豆を食わねば!!
っと言うことで、25粒いただきました!
もちろんおじいちゃん蔵人Uさんのも勧めると・・・
「食えるかぁ~」っと突っ込まれました
だよね~ はははぁ~


皆さんもお家で豆まきをしたのでは??
はたまた、神社で厄払いをしたかともいるはず!!

厄払いしたから安心

NO!!それは違います~
厄払いは、あくまで厄をはらうもの!
そのあとにきちんと福を招き入れましょう♪
福を招き入れるのは家の中だけではダメですよ!!
一番大事なのは『健康』
健康あっての幸せですから!!
さー、体の中に福を招き入れましょう!!
(決して宗教ではございません
どうやって?
簡単です。福司を飲んでください!
福を司る酒を飲むことで、体の中にも福を招き入れましょう

っと言うことで、今夜は帰って酒のむかぁ~
今年一年、無病息災でいられますようにっと祈って



そういえば、今週末は釧路氷祭りです!!
皆さん行きました??
僕は・・・行きません・・・風邪引いたら困るので(^-^;)

どんなにおい??『お歯黒臭』!!?

先ほど鑑定官の先生が帰られました。

今朝は鑑定官の先生をホテルまでお迎えに行きました。
10分前についたのですが、先生をロビーで待っている間に駐禁をとられたくなかったので
ギリギリまで車で待つことに・・・
アッ!エンジン切ろう!アイドリングストップ!!!
地球環境はこういうところで1人1人が気をつけなくては!!

でも・・・先生くるのに車寒いとまずいかな・・・

イヤイヤ、先生ともあろう方
そんな小さなことは気にしないであろう!それよりエコを優先☆
社長には「エコより、先生をとれ!!」って言われそう・・・

5分前にロビーへ・・・
先生と無事合流し、いざ福司へ!!

昨日はお話できなかったので、思い切って麹について質問。
会社まで10分弱なのですが、沢山のことを聞けた気がします!
初めて知ったことが1つ
それは『お歯黒臭』!!
何だそれは!!?っと思いません??
僕は初めて聞いたとき思いました。
お歯黒は知っていたのですが、実際に見たことも無いし
ましてや匂いなんか嗅いだことが無い!!

日本酒には色々な香りの表現方法があるんですが、そのうちの1つ
コレ(お歯黒臭)は主に製造工程に発生する香りなので、
蔵人などのつくりに関係している人しか知らないかも・・・

で、ずーっとどんな匂いか気になっていたんです!
そうしたら、丁度その話になり、
「あれがお歯黒臭です!」って教えてもらいました

なぞが解けて『スッキリ
あれかぁ~   フムフム

それにしてもあんな匂いのものを歯に塗ったのか!?
ヒョエ~
決していい匂いではないんです
うちの蔵人は「何日も洗ってない、足の裏の匂いがする・・・」って言ってました
まぁ~わからなくも無いです。
先生曰く、アンモニア系統の香りというので・・・臭い・・・
そんな匂いが麹からすることも・・・
その理由も聞いてスッキリ
別に腐っているわけではなくて
ある条件のお米からで麹を造ると香ってくるらしい~

おー、コレで一つお利巧になりました☆


先生を駅までお送りしました。
もちろんその帰りも色々とお話を!
今月行なわれる古酒の研究と成果にかんするセミナーでまたご一緒できるということで
またよろしくお願い致します!

蔵で味わう、極上の贅沢酒☆

本日の10時ごろ
札幌国税局鑑定官室より先生が2名おこしになりました
僕は仕事中だったので、『チラッ』っとしか見ていないですが
その様子はまるで白い巨塔の回診のよう!!
教授がたくさんのドクターを引き連れてやってくる教授回診。
こちらは、鑑定官の先生がたのうしろに税務署の方や蔵の人間がついて回ってました。
先生方は白衣を着ていたので、余計そう見えました!
残念ながら、写真はとれず
盗撮すればよかったですかね??

話の内容はサッパリ知りません
何を話していたんだか??
話を聞いたり、質問する時間はありませんでしたし・・・
っといっても、質問することなんて考えていなかったなぁ~

本日は1人だけ釧路に滞在するようです。
麹の様子を見るためだとか。
夜中の手入れにも来られるそうです。
ドキドキだ~
僕は担当じゃないから緊張しませんがね(笑)
担当は製造部の先輩Eさん。


本日は搾りもおこないました。
いつも通り、こっそり利き酒・・・今日だけで3回くらいしました
今回のタンクの搾り汁は美味しかった~

一般の方が飲んでも美味しく感じるのかな??
しぼりたてを商品で出す為に仕込んだお酒ではないのに
しぼりたてが美味しいと
なんか熟しに期待しちゃいます♪
楽しみ☆
美味しいお酒も1つのタンクのうちの何割かです。
搾り始めと中間、終盤では味が違うんですよ。
搾られたお酒はホースで1つのタンクにまとめられちゃうので
美味しい時期は搾って出てきているところを飲むしかない!!
ココを逃すと味わえない、極上の贅沢酒☆
皆さんにも飲ませてあげたいなぁ~
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バナナをもぎたてで食べるとしたら、木で熟したのを食べると思うんですが
消費者に美味しいバナナを届けるとなると、青いバナナを採ると思うんです。
青いバナナは当然ながら、渋くて~甘味も少なく~硬い!
お酒も同じだと思うんです。
しぼりたては美味しいと言っても、少し渋かったり、硬かったりします。
でもこれが半年後、蔵で静かに熟成したときに美味しくなるんです☆
僕の楽しみは
『あ~、この酒が半年後にどんな酒になるんだろうか??』っと想像しながら飲む事ですね・・・あっ!試飲することです!!利き酒ですよ、あくまでも

しかも、各タンクごとに・・・

醸造に就職したくならないですか??(笑)