私たちの仕事はお酒を造る事だが
造っても売れなければ本末転倒。
製造部だから造っていればいいという話でもないと思っています。
大きな会社ならまだしも
15人くらいの小さい規模の蔵ですから
出来ることを出来る人がやっていく必要があると思っています。
製造部のメンバーにも造るだけは無い仕事をしてもらうこともあります。
五色彩雲は営業に行ったり商品の案内を担当してもらい
多様な仕事をしてもらっています。
私も少しずつ後輩たちがにお願いして
自分が出来る幅を広げていくことが必要と思い
アンテナを保つように心がけています。
これからの飲酒の仕方や
その方向性についても敏感に感じ取っていくことで
先手を打ったり方向性を示すことができるのでは無いでしょうか。
今日たまたま目にした1つの記事
飲食店さん向けの記事でしたが
飲み手の変化などを感じれる記事かなと思い
興味深く読ましてもらいました。
「飲食店ドットコムというサイトの記事」
その中になるほどと思った言葉を抜粋
居酒屋は『上司と同量と行く場所』から
『親しい人と行く場所へシフト』
これも肌感では感じていましたがどう表現したら?と思っていたことを
ズバッと言葉にされていてしっくり来た言葉でした。
コロナ禍を経て人々が居酒屋に求めるものが変化している。
居酒屋は会社の上司や同僚などと行ってお酌をする場所ではなく、
親しい人と数人で楽しみに行く場所へと変化。
場所は確保でき、人目を気にせずゆっくり飲める場から
良さそうなお店を予め調べて、予約して入る
自身の満足度を高める場へと変化した。
酒を飲んで騒ぐではなく
楽しむ場にお酒があるという思考に変化している。
複数の店舗をハシゴしてダラダラと酒を飲み続けるのではなく、
目当てのお店で適量の食事と飲酒を楽しむ傾向だ。
もちろん今まで通りの人も多くいるが
比率は徐々にシフトしていくことが予測される。
そうなると尖った店や個性のある店が強くなる
SNSの普及に伴い、立地の障壁もなくなり
個性と実力があるお店であれば客が来る時代となってきた。
ここで個性をどう出すのか?
他との差別化という所が難しくなってくる。
差別化を図れる商品が求められているという事だ。
ここが重要で、うちみたいなマイナーな酒蔵にはチャンスだと思っている。
大事なのはそれを扱う店が
そのお酒を通して個性や特徴を出せることではないだろうか。
だからこそ、ただ商品がおいしいだけでも
ラベルがおしゃれだ!だけでもなく
語れる物語が商品には必要になってくるはず。
蔵がどうだとか造り手がどうだとか
そういった商品以外に部分の価値の部分を
しっかりとつくり上げられることではないかと感じる。
モノだけでも
質だけでも
物語だけでもダメで
全部を作り上げること。
酒造りってcreateの方になって来ているのではないかな?
だからこそチームが強いって話ですね。
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出張のため、2日間ブログをお休みしておりました。
仕込みの時期にも出張するのかな?と思われるかもしれませんが
札幌国税局の新酒鑑評会の審査員として
毎年参加させていただいております。
今年も前日入りして公務を行ってきました。
審査員の仕事ってなかなか経験できないと思います。
かなり緊張する仕事で、気疲れする上に
移動が長いので疲れはするのですが
気分転換や同じ年代の同業種の方々と
今年の仕込みについて情報交換を軽くできるのも
いいところです。
私の感想としては、今年は米の出来にばらつきがあり
例年よりも溶けないという情報などをから対策をおこなったりしたであろう
酒質が多かったと思います。
上手くはまったところは酒質が安定していますし
予定と異なってしまったところもあるのではないでしょうか。
そして今年から「軽精米ごく味酒」という新たな部にも
賞をつけることとなり、その審査もありましたが
どれも難しい利き酒でした。
軽精米ごく味酒の部は
お米をあまり削らずにうまみのあるお酒を造る技術を培うための部です。
福司ではその精米に当てはまるものがないため出品しておりません。
ただ将来的にはあまり削らないという考え方は必要な技術と思っています。
あまり削らないという事はフードロスの考え方にも近いでしょう。
削ることで綺麗な酒質を実現してきた清酒ですが
削らずしても美味い酒を造るのは製造技術がかなり必要です。
そのくらい精米によっていろいろな壁が出来てくるのです。
その1つが吸水の問題。
米の削りが少ない米は水の吸水にかなりの時間を有します
その為作業効率はかなり下がるでしょう。
2つ目は米の溶解が難しい
溶けにくくなると言われており
かつ、溶けだす成分は削ってない分雑味につながるものが多いです。
これらの条件の中でどう酒質を上げれるのか
どうカバーするのかが課題でしょう。
正直なかなか難しいですし、理想の着地点が見えずに言います。
ちょっとどんな酒が良いか考えながらいいアイデアが出たら
つくることもあるかも!?しれません。
製造技術としては必要な技術かなと思っています。
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札幌国税局の新酒鑑評会の出品酒を送りました!
まずまずのレベルまでは仕上げれたので
あとは、まぁ、神頼みです(笑)
皆さんはジンクスって信じていますか?
実はチーム福司では出品の際に金賞をとるジンクスがあります。
願掛けというか・・・
ジンクスとして受け継いでいることというべきでしょうか。
それが『送り状を書くのは入社が若い人』という物です。
去年はエースが。その前はブルートかな?
今年はまだ名もないが新しく入社してくれたナノイーさんにお願いしました。
このジンクスの誕生の歴史はそこまで深くはありません。
誕生は私からでした。
というか私が作ったんですが(笑)
私が入社したての頃から出品酒の出荷の準備が私の担当でした。
杜氏が瓶詰めした出品酒のラベルを貼り
送り状を準備して出品をする。
これが私に頼まれた業務でした。
私が杜氏の役割を任されるようになったとき
全員が関わるようにしたいと考えるようになりました。
入社したばかりの製造部のメンバーも何かしら出品に関わり
仲間として、チーム福司として少しでも自分ごとに思ってほしいという気持ちから
入社歴の若いメンバーが送り状を書き出荷するというジンクスを作りました。
ジンクスって作るものではないでしょうが
信じて行って功績を残すことでジンクスになると思います。
実際、全ての金賞を逃した年は一度もなく
札幌の鑑評会でどれか金賞をとるか
逃しても全国でとれるか
今のところ落とすことなく続いている歴史です。
今年もナノイーにお願いしてジンクスをクリアしたので
きっといい結果が出ることでしょう!
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継続は力なりと言いますが
皆さんは『継続』していることはありますか?
とあるビジネス本には
継続したいと思っている人が1万人いても、
実際に挑戦するのはわずか1%の100人と言われ、
その中でも継続できるのは1人と言われています。
とありました。
私たちはどこに入っているのだろう?
またべつのSNSでは
継続は力なりの言葉の真意として
何かを継続したことでひとつの成果を出して成功体験をつかんだ人は、この言葉の意味を実感する。
と書いた後、
「継続は力なり」で評価されているのは「継続」ではない。
継続したことで出た「結果」である。
と書いていた。
確かにその通り。
継続したことで結果を得た人が実感するからこそ
この言葉は今もまだ言われ続けている。
福司の製造部では新入社員が入ると必ずやっていることがあります。
それは報告ノートをつけてもらう事。
期限は1年間で、新入社員が書いたものを教育の担当者が赤ペンを入れて返す。
昔の赤ペン先生のような形式です。
勉強してもらうためのノート
仕事を覚えてもらうためのノートはもちろんですが、これには目的があります。
1つ目はアウトプットをして覚えたことや理解したことを
教育係へ伝えることで、新入社員がどのくらい理解したかを知るため。
2つ目は指導係と新入社員のコミニケションツールとしての活用。
3つ目は新入社員が1年後にどんな作業か分からなくなったらノートを見返せるように。
というのが主な目的です。
特に3つ目が重要で、仕込みには1年に1度しかしない作業があります。
そういった作業を覚えていられるかどうかはかなり大切です。
私たちの慣れた社員でも、「アレ?去年どうだっけ?」となります。
作業をよりスムーズにするために更新されていくためです。
自分でとったメモやノートが翌年役に立たないってこともあります
そういったときは、ノートの取り方を見直させます。
これは製造でも役に立ち、とったデータがうまく使えなかった場合
見返して工夫する練習にもなります。
その他、わからない部分の質問を先輩にすることで
指導側の勉強になったりもします。
なので大体は入社がひとつ前の人間が対応することが多いです。
あと、ノートの書き方やメモの取り方で
どのような考え方をするのだろうかとかもわかるってものあります。
会話だけでは見えない性格などもわかりますし
どの様に物事を考えるのかも分かったりもします。
最後にわかるのが忍耐力や継続性です。
毎日報告を上げるのはとても大変です。
私自身ブログを書いているのでよくわかります。
時には出てこないこともある。
それでも継続して行えるかどうかや
工夫できるかどうかもこのシステムにはあると思っています。
なかにはフェイドアウトするように書かなくなる社員もいました。
そういう人は大体仕事を最後まで責任もってやれない人が多い印象です。
仕事として与えられたことをやり続けられるかという事も見るための仕組みです。
書く側、報告する側も大変なのですが、
これを見続けるのも結構大変です。
なので1年間という縛りを作っています。
現在、醸し屋は2人から毎日の報告をもらい返しています。
人を育てることも継続が大事だと思っているからやれていると思います。
一人で勝手に育つことは無いでしょう
教え、教わり、時に怒られ
学ぶチャンスをたくさんもらって人は成長していきます。
製造部の部長という立場をもらっている責任を
私がきちんと果たさなければ、後輩たちも
その後輩たちに同じように接してくれないでしょう。
おかげさまで、製造部のみんなは後輩が入ってくると
皆でいろいろ教えてくれます。
自分がしてもらったことをきちんと返すように。
継続は力なり。
やり続けることが力になり
福司の製造部のソールとして受け継がれています。
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昨晩、今シーズン最後のアイスホッケーの試合が終わりました。
練習しないで試合だけしか出ていません。
社長にはまだやっているの!?と心配されます。(ケガとかね)
とはいえリーグの中でも下位の方なので
チェックなし(体の接触は基本ダメ)と表情の格闘技と言われるスポーツにしては
ユルイレベルでのんびりやっています。
とはいえ昨日は久々に鼻血を出すことに
コチラも下部リーグなのでそこまで身構えていませんでしたが
たまにいるんですよ、わざとやってくる人が
(もしかしたら本当に技術的によけれなかったのかも?)
明らかに正面からぶつかりに来るディフェンス。
そして身長差によるヘルメット頭突きを食らいました(笑)
すかさず、反則のアピールをしようと審判に・・・・
あれ!?審判が近くにいない!?ゴール前なのに!?と
結局反則ももらえず醸し屋は出血で上がるはめに。
鼻にティッシュを詰めて再度参戦
ゲームは無事に勝利し、そのリーグでは優勝することができました。
疲れるだろうにと思われるでしょうが、
毎日家と会社の往復しかしない中
かなりいい気分転換になります。
そしてまた仕込みで体動かすので
12~2月くらいが一番動けるようになるんですよ!!!
調子出てくるとまた面白くなってくるんですが
その頃にはリーグは終わります(笑)
最近はトレーニング不足でシュートも思ったところに飛ばないし
走れなくなってきました。
学生時代に「おじさんホッケー」と呼んでいたあのプレースタイルは
こういう事か(笑)と思いながら自分の年齢と向き合う瞬間でもありますね。
一緒にやっている人たちは還暦なのにバリバリやっている姿を見ると
どうにかその年まで楽しくやれるといいなと感じました。
さて、お酒造りの話です。
三月は五色彩雲のNusamaiとMashuの仕込みと
試験醸造2本を予定しています。
もちろんそれ以外にレギュラーのお酒もありますよ!!!
来週から試験醸造の酛をたてます
今回初めての酵母を使用した純米です。
データもあまりなく、手探りでの仕込みとなります。
他の酵母との比較などをしながら今後の有用性や
特徴を見つけていけらと思いますし搾りが楽しみです。
もう一つは年前に仕込んだ試験醸造の改訂版
想定した物よりもとがり過ぎてしまったため
修正して仕込みます。
上手くまとめて目的の酒質に落とし込めるように調整したつもりですが
コチラも前回のデータと比較しながら次に向けてのデータを取る予定です。
大吟醸の仕込みは終わりましたが
まだまだ熱い醪たちが多数!!!!
違った緊張感で楽しく今シーズンの残りも走り抜けましょう。
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