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北海道 釧路の地酒 『福司』 若僧蔵人の醸し屋日記

北海道(特に道東)の美味しいや楽しいを日本酒を通じて紹介します。

挑戦せずして成功なし!

大吟醸酒の仕込みを終えて
交代で休みを取ってもらっています。
今日は麹担当のクリストファーがお休みなので
醸し屋が手入れ担当です。
床布と棚布という用途に分けた布があるのですが
その布の素材や布地は同じもので
やや大きさが違います。

たたんであるとその区別は難しく
布の端に棚は赤色、床は青色の糸で目印をつけてもらっています。
今日醸し屋が担当で、丁寧に布が用意されていました。
先に使う方をわざわざ手前に置いてくれていたので
それを使って作業したのですが
終わってから気がつくわけです・・・・
手前にあった布があとから使う布だったことに・・・・

まぁ、同じ布質で少々大きさが違うので使いにくいだけですからそのまま使いました
小さなトラップにまんまとやられましたね(笑)
明日の話題に困らなくていいか!


ここ最近「クラフトSAKE」が少しずつですが増えています。
清酒の醸造免許を買い取って新しい蔵を作る企業や
清酒免許が取れないのでどぶろくなどで新しいジャンルのJapanese SAKEを作ろうとする蔵
日本酒業界が活性化していくのは、廃れないという意味でもいいことでしょう。

アルコールの販売量で日本酒の占める割合は減少しており
その割合が上がるのであれば業界にとってもうれしことです。
クラフトSAKEは大手が拾いきれないニッチな酒を造ることで
ニッチな消費者にアプローチしていきます。
機動力もあれば、だれもがやっていないことに挑戦していく
挑戦せざるおえないところもあるでしょう。

その結果日本酒は今までの枠の中だけでも様々な形が生まれてきます。
ホップを使ったり様々なものとブレンドして可能性を探しながら作られる
どぶろくやリキュール扱いの酒。
今までの差は差として見られず、クラシックSAKEという分野でまとめられる可能性もある。
今までにはない開けたフィールド。
そこでどこで陣地をとるんだ!?と言われたとき
できることが少なければ敵陣の多い場所に陣をはるしかない。
より有利な場所に進むためには多種多様な戦法や技術を知る必要が
自分たちにもあるよなと思いながら最近の日本酒業界の動向を見ながら思います。


昔の日本のように今あるよう物を突き詰め作り続けていれば大丈夫!なんて保証はなく
そのうち伝統技術がいらなくなりPCでできるようなったように
スイッチ一つで旨い酒が造れる時代になるかもしれません。
毎日危機感を感じながら酒つくりや製造計画を立てています。
その一方でワクワクしながらこんなことはできないかな?
これの再現性をとれれば面白いぞ!と期待感があるのも事実です。


結果挑戦せずして成功なし!です。
と自分を奮い立たせて(笑)仕事します!!!

」」」」」」」」」」」」」 SNS情報 」」」」」」」」」」」」」」

● 福司酒造 製造部(公式)Twitter:  @fukutsukasa_
● 醸し屋のInstagram : @fukutsukasa.kazuma

醸し屋もTwitterやっているので探してみてください。

福司のYouTubeまだ見てない方は、
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サムネル
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【蔵人募集のお知らせ】

福司では日本酒の製造を共にしてくれる方を随時募集しております。
Iターン希望者・Uターン希望者の方はもちろん、
新卒者も歓迎!弊社では様々なことにチャレンジする機会を設けるようにしています。
酒造りだけではなく様々な経験をしたい方!
空港やJR、高速道路など田舎過ぎない田舎で
仕事とライフワークのある生活をしませんか?
まずはお問い合わせください!

もし、福司で働いたらどんなライフワークが待っているのか・・・・
そのヒントはこちらをご覧ください!
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https://www.youtube.com/watch?v=ctckc8eBNGE

■資   格   短大・高専卒業以上を希望(理系の方希望)
■仕事内容   清酒製造・その他
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* 書類選考あり
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085-0831
北海道釧路市住吉2-13-23
福司酒造株式会社

Comment

さくら says... "危機感を持って作られているお酒だからこそ"
初めて投稿させて頂きます。
私が福司さんを知ったのは、息子の毎週末のサッカーの試合の引率に疲れ、子供達を連れてJRでふらっと釧路に行き、偶然行われていた霧フェスで出店されていた福司さんのワンカップを購入して会場で飲んだ時からです。
スタッフさん全員が団結されていて元気な掛け声を掛けて下さった事を今でも鮮明に覚えています。美味しいお酒を現地飲ませて頂き、お酒って作る手(企業様全員)の気持ちが入るものなんだなー。と心底思いました。
初めはこの辺ではコンビニでしか手に入らなかった福司さんのお酒が、今では我が家から1番近いスーパーでも手に入る様になり、飲みたい時にすぐ手に入ります。営業の方の頑張っている姿も想像出来ます。
私が週末愛飲しているのは純米酒ですが、飾る事なく浮気もせず飲ませて頂いていますよー。

時々、現地で飲んだ事を思い出しながら。笑。
2022.02.13 01:30 | URL | #- [edit]
醸し屋カズマ says... ""
>さくら様

初めましてこんにちは。わたくしブログを担当している醸し屋です。
うれしいコメントに仕込みの疲れが癒えました。そうですか、霧フェスで(笑)
実はそこで私はいつもお酒を売るのを担当していました(今年その団体を離れましたが)もしかするとさくさ様にお会いしているのかもしれないなと思いながらコメントを読ませていただきました。

元々は地元(釧路)に来て飲んでほしいと販売地域を絞っていましたが、このコロナではなかなか来ていただくことがかなわないため、『いつか釧路へ飲みに行きたい』と思ってもらえたらいいなと思っています。

高級な1杯よりも安心する1杯のほうが地酒を造る蔵としてはうれしいです。
これからもよろしくお願いいたします。
2022.02.14 18:30 | URL | #A1vz8dvw [edit]

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